Room 11
ヤバイ
ドアの外に誰か
いる
バケモノ?
殺され 、
嫌だ! 何故?
「将っ!」
明の声
だが耳に届かなかった
ただドアの外にある何かにしか意識がいってなかった
ドアノブを握る
「ダメ。」
!
美波が手を掴んだ
「……………っ!」
パニック状態だった僕の心が落ち着いた
「宇佐原君………落ち着いた?」
「美波………さん……。」
フフッと笑う
「さん…付けなくていいよ。」
覗き穴を見たが、誰もいなかった
「ピンポーンって鳴った?」
首を振る
「いいえ…?聞こえなかったけど?」
明も聞いてないらしい
「じゃあアレは一体何だったんだ?」
「疲れてるんじゃない?」
急いでキッチンに戻る
明が心配してる訳でも無いのに心配した
「大丈夫か?」
いかにも棒読み
「また幻でも見てフラフラどっかいくなよ?」
はいよ、と返事をした
キッチンは全部調べ終わった
次はリビング
美波は不安な顔をしていた
「また殺風景スか?」
テーブルには血カーテンにも血
「全く………第一この家に何があったんだ?」
「調べてみましょう。」
テーブルの上に、新聞が置かれていた
1999年5月24日
猟奇殺人事件!?
東京都の港区
とある廃墟の近くに男子の死体を発見
体には噛まれた様な傷跡があった
しかし歯型が人間と類似
致命傷になって無い為、また別の原因で死んだとみられる
さらに近辺に赤黒い血痕を発見
DNA鑑定したが、解析不可能だった
死亡したのは
宇佐原 将(10)
死因 不明
えっ?
俺?
いやぁ………まさかな………
でも載ってる写真が確かに10歳の頃の写真だ
?
死亡?生きてますが?
「将、何か見つかったか?」
「い……いや!?何にも!?」
そっか、と言いながら紙を出した
「これ、今までに猟奇殺人で死んだ人の名前だ。」
新聞に書いてあったらしい
猟奇殺人被害件数
10件
僕らは息を飲んだ
続く
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