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友達のままで

[124]  ふく  2008-05-22投稿
私はあなたの中にどう存在しているのだろう

回数が減っていくメール
鳴らない着信
声が聞きたいなら私から電話をすればいい
だけど少しずつそんな事も億劫になる
出ないかもしれない
もう迷惑かもしれない
こうやって変な不安や遠慮が増えていく

気持ちに余裕がなくなる
先が見えなくなる

いつかやってくるかもしれない別れの影に怯えながらも
辛い時こそ笑えと言い聞かせて笑ってきた
自分の努力や我慢や無理に苦しめられる

いつかあなたがさよならを切り出したら
やっぱりねと背伸びをして笑顔を見せるのだろう

本当は怖い
うれしかったあなたからのメールも恐怖に変わる
携帯が鳴れば心臓が音を立てる
別れが来るかもしれないと携帯へ伸ばす手が震える
その恐怖を裏切られた時ほっとして泣きたくなる
今日もあなたと繋がっていられたと安心で一杯になる

何だか悲しい
心の底から笑いたい
本当の安心や温かい幸せが欲しい
今にも切れそうな関係に神経を尖らせている自分が嫌

もう好きなんて言えない
会いたいなんて言えない我が儘も言えない
飲み込んで必死で消そうとする想いが胸に突き刺さって痛い

何の為に私は存在しているのだろう
深くなる溜め息
ふと思う事

こんなに苦しいのなら想い合ったあの一瞬の幸せなんていらなかった

例え想いを伝えないまま苦しんでいても
今の苦しみよりは遥かに楽だったかもしれない

私たち
友達のままでいればよかった

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