良子…自分を見つめ直して?
私たちの様子を近くから見ている同年代のキレイな女性がいた。
ジッと私たちの会話を聞いている。
私も良子も女性に視線にも気付かず、お互いムキになって言い争いを続けた。
全く良子ときたら…、文句言うばかりで人の忠告を素直に受け入れようとはしない。
他人から注意や説教されるのが嫌いな人間だから、言う方が無理だろう。完全にブチ切れて帰ろうとする良子に私は再度、忠告する。「本当に自分を見つめ直さないと、いつまでたっても状況は変わらないし、イイ出会いは訪れないからね!」
良子は何も言わず、立ち去って行った。
あの女性は立ち去る良子の後ろ姿をずっと、見続けた。
私から厳しく問い詰められ、口やかましく説教された良子は余計に気分を害したようで、総会の後の懇親会には出ないで、いつものラウンジへ来た。
酒でも飲んで憂さ晴らしするつもりである。モヤモヤした気分を酒で解消出来るワケがないと思うけど、よほど忘れたいのだろう。
私たちが懇親会で盛り上がっている時、ラウンジ内のバーで1人淋しく水割りのグラスを傾けるのだった。
あの女性が隣に座って水割りを注文した。
誰かが隣に座った事も気付かず、良子は飲む事だけ中している。
─今夜はヤケ酒だわ!ベロベロに酔い潰れてやる!─と、良子は我を忘れて酒を一気にグイッとゆく。
グラス三杯目になると、酔いが回って来る。途中でトイレに行って来て席に付こうとした時だった。
つづく
ジッと私たちの会話を聞いている。
私も良子も女性に視線にも気付かず、お互いムキになって言い争いを続けた。
全く良子ときたら…、文句言うばかりで人の忠告を素直に受け入れようとはしない。
他人から注意や説教されるのが嫌いな人間だから、言う方が無理だろう。完全にブチ切れて帰ろうとする良子に私は再度、忠告する。「本当に自分を見つめ直さないと、いつまでたっても状況は変わらないし、イイ出会いは訪れないからね!」
良子は何も言わず、立ち去って行った。
あの女性は立ち去る良子の後ろ姿をずっと、見続けた。
私から厳しく問い詰められ、口やかましく説教された良子は余計に気分を害したようで、総会の後の懇親会には出ないで、いつものラウンジへ来た。
酒でも飲んで憂さ晴らしするつもりである。モヤモヤした気分を酒で解消出来るワケがないと思うけど、よほど忘れたいのだろう。
私たちが懇親会で盛り上がっている時、ラウンジ内のバーで1人淋しく水割りのグラスを傾けるのだった。
あの女性が隣に座って水割りを注文した。
誰かが隣に座った事も気付かず、良子は飲む事だけ中している。
─今夜はヤケ酒だわ!ベロベロに酔い潰れてやる!─と、良子は我を忘れて酒を一気にグイッとゆく。
グラス三杯目になると、酔いが回って来る。途中でトイレに行って来て席に付こうとした時だった。
つづく
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