携帯小説!(PC版)

半分

[115]  ふく  2008-05-23投稿
何でも分け合えたら良かった
幸せも痛みも

君が愛してくれる事
君が支えてくれている事
君が存在している事
側にいてくれなくても僕はそれだけで安心する

幸せなんてそんなもんだと君も幸せならそれでいいんだと思っていた
君も幸せなんだと

信じてきた
君はいつも笑顔を見せてくれたから
明るく振る舞っていたから
寂しいなんて言わないから
いつでも君は満たされていて
二人で幸せを分け合えているとそう信じてきた

僕が笑っているとき
君は一人泣いていたんだね
君の明るさや笑顔の裏にある苦しみや傷を知らずに僕は笑っていたよね

噛み合っていたはずの歯車が少しずつずれてきて
僕はそれに気付かずにただ前だけを見てきた
たまには振り返ってあげれば良かった
君がちゃんと立っていられるか
君がちゃんと着いて来ているか
進めなくなって肩を落とす君にせめて早く気付いていれば僕の肩を貸してあげれたのに

君は前を行く僕をただ悲しそうに見つめてそれでも大丈夫だと無理をしていたんだろう

最後に言った君の『ごめんね』が頭から離れない
何も悪くないのに
君は悪くないのに

引き止めようと手から擦り抜ける君の体をもう一度抱きしめたかった

足りない言葉
上手く出来ない表現
想っていたのに
僕の恋愛感が君を苦しめた
無理して笑わないでもう少し心の奥を見せてくれたら良かったのに
何も言わなくても君は分かってくれていると思ったから

勝手な我が儘
分かっていなかったのは僕
君を責めるべきではないのに虚しくて悲しくて君がいなくて何を思えばいいのか分からなくなる

目の前で泣いてくれたら僕は変われた
君の笑顔を守っていたつもりだったのに
君の笑顔が僕を守っていてくれた
君の涙が晴れたらもう一度君に会いたい
次は笑顔も苦しみも全てを分け合っていきたい

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