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桜坂高校三章

[592]  天竜雅  2008-05-24投稿


テストが戻って来るまでの日々がもどかしい…。


私は林田君に
勝てたのか、負けたのか早く、結果だけが知りたい。

「暇………」

剣道部がないこの
桜坂高校ではあまり入る部活がない…。

中学の時に部活の事を
調べるべきだったかな…

でもまあ過ぎた事を
悔やんでも仕方ないか……。

それに、林田君と勝負するためには仕方なかったのよね……。

ん〜…帰ったら、どうしようかな…

「あの…よ、夜桜さん」

「はい?」

「あの、私…片原蛍
(かたはらほたる)
と言います。」

「はい、それで、
片原さん、何かご用なの?」

振り返って見ると、
眼鏡をかけたなかなか
可愛らしい女の子で…
そう、私達のクラスの
室長さんだ!

「あの、夜桜さんまだ
部活動を決めてないなら…この部に入りませんか…?」

そう言ってチラシを一枚私に渡した、部活の名前は………

「…相談部…?」

初めて聞く部だ…。

「内容はどんなの?」

「はい、今年から出来た部で、内容は
学校で困っている人の
お手伝いとか…。
町内のお掃除とか…です。」

……つまり、
なんでも屋ね。

「今部員は、何人位入りそうなの?」

「あ、えっと…確か、
浅川(あさがわ)さん
と林田君が入っていますよ」

え!?

林田君が?

あの面倒な事が嫌いそうなあの林田君が……人は見かけによらないとは言うけど、本当ね……。

「………………………………………………………よしっ!
じゃあ私も、相談部に入らせてもらうの!」


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