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死体処理少女・四

[711]  黄粉  2008-05-25投稿
今日も再び朝が来た。

「おはよー」

学校の前では、生徒達の無駄話や、話し声で騒がしくなっていた。そこに、友達の隼人が走って来た。

「あ、田口、ちょうど良かった。知ってっか?七海ちゃんと斉藤、昨日の夕方から行方不明になってるらしいぜ。」

裕也は一瞬ギクッとした。

「へぇ、やばいな。二人とも拉致られてたりしてな。ハハ・・・。」

まさか自分が埋めたなんて言えなかった。

その時、後輩の女子達が横を通った。

「あれ?麻里奈は?」

「なんか休みらしいよ。夏風邪だってさ。」

どうやら橋本麻里奈の友人らしかった。

まさか彼女に友達がいたとは・・・

本人には失礼だが、心外だった。

「はぁ、そういや今日・・・国語の実力テストの日だったよなぁ?」

気の抜けた声で隼人は言った。裕也ははっとした。

「やばい。俺復習してねぇっ!」

裕也は昨日、死体を埋める事に精一杯で、テストの予習などしていなかったのだ。

不運って続くもんなんだな・・・。そう思いながら、裕也は溜め息をついた。

隼人と裕也は、廊下を歩いて教室に向かおうとした。そしたら、向こう側から、凄い声がした。

「おい、田口、隼人!理科室行ってみろ!マジヤバイぞ!」

クラスの生徒が、走りながら、二人に言った。

「田口、行く?」

何がヤバイのか知らないが、裕也は行くことにした。





「うわ、かわいそー。」

「グロッてかやったの誰だ!?」

理科室の前には人だかりが出来ていた。

なんだ?

人だかりをかきわけ、裕也はそれをみた。

四人の女子生徒の死体だった。その四人の女子達は、白目をむき、頭から血を流していた。

異常だ。誰がこんなこと・・・。

・・・まさか!

その時、裕也の頭には、橋本麻里奈の顔が浮かんだ。

あいつならやりかねない・・・。

橋本が昨日殺した事があるって言ってた人間て、この死体のことか?


なら許せない・・・

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