桜坂高校四話
テストから三日……。ついにテストが帰っきた。俺は点数を見る。
「……ふぅ…」
チャイムが鳴ると同時に思った通り、奴が来た!夜桜沙羅……。
「林田君、テスト…どうだったの?」
「ぼちぼち……」
「へぇ…」
夜桜は、意味深げに頷いた。
「じゃあ、合計点をお互い同時に言うの!」
俺は何も言わずに頷いた。お互い緊張した顔でテストの点数を合計していった。
「林田君…点数数え終わった?」
「ああ……」
お互い、点数を叫んだ。
「「せーの!!×××点!!」」
「なっ………。」
「そ…そんな…」
俺と夜桜は呆然とした。数百点もあるなかで…まさかの……。
「…同点だ!」
いつの間にかクラスの皆が俺達の周りに集まり、そう叫んでいた。
「すっげえな林田!
そんな高得点、よくとれたな!」
「夜桜さんすごーい!学年トップでしょ!?」
ギャラリー達のおかげで夜桜との勝負どころではなくなっていた。
「林田君って、可愛い顔して頭いいのね!」
は?俺が可愛い?夜桜じゃなくて俺が?
〜解説〜
実は、本人は自覚していないが、女の子のような顔をして女子の注目の的なのである。
〜終〜
しかし、これでは夜桜と話しができない。
どうする……。
「あ、あのぅ……林田君…」
聞き取りにくい声だが、この声には覚えがあった「し…室長!?」
「林田君…今から部室に集合ですけど……遅れそうですか…?」
おお!助け舟とはまさにこのことだ!
「い…行く!今すぐ!」
必死の思いで教室を抜け出し、室長と共に部室へと歩きだした……。
謝罪
桜坂高校で、三話だけは三章になっていますが、ただの間違いです。深い意味はないので気にしないでください。
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