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死体処理少女・七

[580]  黄粉  2008-05-27投稿
昨日の橋本の言葉が頭を離れなかった。

明日学校で・・・。

気になって気になって仕方なかった。結果、寝不足になった。

眠くて学校に行きたくなかったかが、橋本の事が気になったので、行くことにした。

昨日、扉越しに聞こえた橋本のかすれた声。あの時、橋本は泣いていたのか?


しかし、今の裕也には分からなかった。

―――だが、それが今日わかるのだ。










裕也は、すっかり机の上で居眠りをしかけていた。

「田口、昨日眠れなかったのか?」

隼人が話し掛けてきた。しかし、裕也は無視した。今は誰とも関わりたくなかった。

「ん?田口、なんか一年の子が呼んでんぞ?」

一年?

「橋本麻里奈か!?」

裕也はあわてて起き上がった。

「うん。教室の前。」

隼人が指差した所に、橋本麻里奈がいた。

「橋本!」

廊下に出ると、橋本が立っていた。

「先輩、・・・昨日の話・・・、お話します。」

裕也と、橋本は、誰もいない校舎裏へと、向かった。

「で?なんなん話しって。」

橋本は、なんとなく泣きそうになっていた。

「私のが・・・、両親を殺したんです。」

裕也は息を飲んだ。

「お前、親から暴力受けてたから殺したのか?」

橋本は首を横にふった。

「知ってたんですか・・・まぁ有名ですからね。」

「橋本は親の暴力が嫌になって自殺しようとした。だけど、死ねなかったんだな?だから親を殺したんだろ。」

裕也は、知っているかぎりの、殺人にいたるまでの動機を話してみた。

「そうなんだろ?」

橋本は顔を上げた。

「違います。」




「え?」



「私は・・・」



それから橋本は、静かに語り始めた。

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