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サイレンスドール

[134]  兎樹  2008-05-29投稿
唸る大型装置。
轟音と共に吹き荒れる黒い硝煙が、精密機械で埋もれた、
本来なら大ホールと呼んでも過言ではない室内を覆う。
その部屋の、先ほど煙を噴出した機械の中心には
何百と大小形様々な管がつながったガラスケースが陳列していた。 
−その中に在るモノ
それは、人の形をしていた。
人間では無い。
それを証明するには十分過ぎる光景が目の前に広がりはじめる。
頭と胴体の間に空白。
手足も同様。
徐々に断面分から管と光の閃光、四肢が高速接合。
そして、首も同様。
光が消えていき、重たい呻き声を発しながらガラスケースが開く。
晒された機械人体のそばで白衣で身を包んだ同じ顔の男に押さえられ泣き叫ぶ女性。
それを擦り抜け機械人体の傍らで呪文のような言葉を紡ぐ男がいた。
その男の言葉の意味を理解するのよりも早く、
機械の感情の籠もらない冷たく輝く銀の瞳が大きく開かれた。

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