チェリー
「ハーヤマ、ハーヤマ」
目の前の男が騒ぎ出す。れっきとした男子なのにも関わらず私と一緒になってファミレスでパフェをパクパク食べ進めている彼は私の恋人である。
「田沼、私の名前はハーヤマじゃなくて花山だよ」
どうやら口に何か入れながら話しているようだ。
「みてふれ」
見てくれ、と言っているらしい。
田沼は舌をだした。
「おぉう!」
ちょこんとパフェについてたサクランボの茎が結ばれていた。しかも方結び。ど器用な男である。
「すごいじゃん。どうやってやったのさ」
私も茎を口に含む。
「丸めて輪を作って…」
「うえぇっ。出来ないよ」
「違う違う。そこはもっと……ええい、じれったい」
「あっ、何す…ぎゃっ!」
「最悪…。口に手ぇ入れやがって…」
「不器用な花山が悪い。それに舌は入れたことがあるからそれ位いいだろ」
なんだかんだで
甘い日常
目の前の男が騒ぎ出す。れっきとした男子なのにも関わらず私と一緒になってファミレスでパフェをパクパク食べ進めている彼は私の恋人である。
「田沼、私の名前はハーヤマじゃなくて花山だよ」
どうやら口に何か入れながら話しているようだ。
「みてふれ」
見てくれ、と言っているらしい。
田沼は舌をだした。
「おぉう!」
ちょこんとパフェについてたサクランボの茎が結ばれていた。しかも方結び。ど器用な男である。
「すごいじゃん。どうやってやったのさ」
私も茎を口に含む。
「丸めて輪を作って…」
「うえぇっ。出来ないよ」
「違う違う。そこはもっと……ええい、じれったい」
「あっ、何す…ぎゃっ!」
「最悪…。口に手ぇ入れやがって…」
「不器用な花山が悪い。それに舌は入れたことがあるからそれ位いいだろ」
なんだかんだで
甘い日常
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