携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 彼氏は偏屈男act;1

彼氏は偏屈男act;1

[327]  そぼろ飯  2008-06-01投稿
あなたの彼氏はどんな人ですか?
― 偏屈男です。

「花山、今週の土曜日にどこかに行かないか」
「うん、いいよ。行こう行こう」
田沼からデートの誘いを受けた。
初デートだ。嬉しくないはずがない。
この男、田沼正太郎はこの間から私、花山の彼氏をしている。
私達は元々友達関係で、付き合ってからもそのノリが拭えなくて。だからこそこういう恋人らしい事をするのは新鮮だ。
「場所は?」
「花山。実はそれが問題なんだ」
田沼は神妙な顔をした。
「考えたんだが、国内が良いと思うんだ。」
はぁ?何が国内?この男は国外に行くつもりだったのか。
「田沼何を…
「北海道と沖縄どちらが良い?」
ああ、忘れていた…。この男は近年稀に見る偏屈男であった。
この男の考える事は世間一般から大きくかけ離れてる。
「馬鹿か!新婚旅行じゃあるまいし、そんな遠出したくないわっ。動物園でいい。動物園」
怒鳴る私に田沼は相変わらず飄々とした態度をとった。
「新婚旅行は…少し気が早すぎると思う。せめて来年だな。僕が18になったらある程度メドを立てよう」
「だから新婚旅行じゃなくて!というか勝手に話を勝手に進めるなよ」
「で、結局、動物園か。何だか凡庸だな」
「良いじゃん。凡庸最高じゃん」
田沼は少し、はにかんだ。
「僕は花山がいれば何処でもいい」


こうして記念すべき初デートは動物園に決定したのであった。

感想

感想はありません。

「 そぼろ飯 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス