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ハチャメチャ冒険24

[338]  ユータ  2006-05-14投稿
「こ、この化け物め?」百姓姿の男が、鍬を大振りに構えながら、手の爪が鋭くとがった熊のようなモンスターに挑み掛かっていく。ガンッ。熊の太い腕に弾き飛ばされ、家の壁にぶつけられる。
「親父?」家の中から一人の青年が飛び出してきた。「出てくるな?グハッ」口から血を吐き出す。
熊は血の臭いに誘われて、男に近づいて行く。
「くっ」青年は腰から三本の棒を取り出し、全てを連結させる。如意棒のようになる。「俺の作った連結棒の力を見せてやる?」1番下の棒を捻ると、1番上の棒から、短剣が現れた。

三人が村の奥に進むと青年が傷だらけになりながら、熊モンスターと戦っていた。
「マズイ…エリナ?」ミホシの指示を待つ間でもなく、エリナが弓から矢を放つ。ヒュッと風を切りながら、熊の左目を射ぬいた。
グォォ。凄まじい雄叫びに青年は驚きすくむ。
「ユータ?」
ユータが桐生を抜き放ち、懐に入り込むと熊の左手を切り落とす。切り落とされた腕から血が溢れ出す。
「トドメぇ?」頭から唐竹割りに長剣を振り下ろし、熊を一刀両断した。

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