携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 永遠に咲いた花束=last=

永遠に咲いた花束=last=

[711]  神様の親戚  2008-06-01投稿
火曜日。
隼人を送る日。


…。


私はお線香の匂いに、溢れ出す涙を抑えて…。


隼人の卒業アルバムの写真の前で手を合わせ…


そっと…目をつぶった。







(隼人…聞こえる…?

華奈だよっ。

昨日、お花屋さんに行って来て
あの花の花言葉を聞いて、
『さよなら』のなかった手紙が、逆になんか隼人らしい別れの手紙に感じたよ。



だから、私も隼人に同じ花を贈ります。




…なんかうまく伝えられないけど…



隼人が手紙に書いてくれたからかな?


隼人がまだそばにいるのかなって思うよ…。

それは、明日電話かけても隼人は出てくれるとか、


メールしたら返信を返してくれるとか、



そういう事じゃなくて…




こうやって目を閉じてると、隼人の顔とか暖かさを思い出して、胸がこう…キュンって…。







私ね、頑張れる気がしてきたよ?


また強がりかもしれないけど、

隼人がここにいるから。









こんな近くに隼人がいるから…。











だからもう…



起きないで。









ずっと私のそばにいてください。





そして私はあの花を、枯らしはしません。






『未来』から来た隼人を 見てきて、その隼人が『過去』になっても何も変わりません。



あなたはずっと…


この花のように…。)





私は隼人から離れるように目を開けて、『未来』へ向かった…。










そして


流れるように10年の時が過ぎ…






〜10年後〜



「ママ、お庭の花…綺麗だね。」


華奈「…うん。『イヌサフラン』っていってね、お母さんの宝物だよ…。」











『イヌサフラン』





花言葉
『悔いなき青春』






今もまだここに、
『永遠』の花は咲いていた…。




感想

感想はありません。

「 神様の親戚 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス