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一枚の写真 〜太斗〜

[469]  神様の親戚  2008-06-02投稿
(はぁ…


どうしよう…)







太斗。

真面目な彼もまた『翼翔室』に呼ばれた。




それは先週のテストの事。


彼の親は大きな病院の先生で、昔から厳しかった。

だからこそ今回のテストもいい点数を取らなくてはいけなくて…そのプレッシャーから



カンニングをしてしまった…。



そのカンニングが先生にばれたのか、彼は『翼翔室』に呼ばれた。



そして担任の先生と『翼翔室』に向かう途中…

彼は勇気を出して聞いてみた。


太斗「あのう…先生…俺が呼ばれるのって、テストの事ですか?」

先生「…ん?何の事だ?それよりお前、今日塾か?」

太斗「あ、はい!」




(良かった…ばれてない…ん?じゃあ何で?)


先生「そっか…じゃあ今日は少し遅れるかもしれないが許してくれな!!」

太斗「はい…あのぉ…じゃなんで俺呼ばれたんすか?」


先生「ん?あ、ちょっと頼みたい事があってなっ」





(頼みたい事…?)












二人はその後ほとんど言葉を喋らず…



先生は『翼翔室』の前に立った。







先生「じゃあ…中で待っててくれ!もう少ししたら青木先生がお前達の所に話しに来るから。」







太斗「お前達?」






先生「あぁ、お前の他に中に一組と三組の男の子がいるんだ。」







太斗「え?名前は?」





先生「『一組の隆』と『三組の裕二』だ。知ってるか?」






太斗「いや、知らないっす…」







先生「そっか!まぁ気まずいかもしれんが、少しだからな。」



太斗「いやっすよ。俺」




先生「まぁ頼むよ!…カンニングの事黙っててやるから!(ボソッ)」





(知ってたのかよ!!)










そして中に入ると想像以上に気まずい空気が流れていたが…









初めて三人は揃った。





つづく

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