書けない鉛筆 第5話
こうして俺と岡村の壁を隔てた同居生活(?)が幕を開けた。
正直言ってまぁ隣にいるだけなら…まぁいいか、と思ってたが岡村はずっと俺の布団の上で本を読んでいる。
『なぁ』
「ん?」
『部屋に戻らなくていいのか?』
「漫画読んでる」
『それはさっきから知ってるよ。一応俺は男だぞ?』
「当たり前じゃない」
『お前のかあちゃんは心配しないのか?』
「え?だってあんたなんもしないしょ?家の母さんだってあんたを信用しきってるよ。命の恩人だし」
『それとこれとは別だろ?』
「さっきから何を気にしてんの?さては…」
『な、なんだよ。わりーかよ、童貞で』
「別にぃ」
余裕をかまされたトーンで見下す岡村。
『と、とにかく本読み終わったら部屋に戻れよな。』
「そうだ、なんであんたは彼女とか作らないの?」
岡村はさっきから失礼な言葉ばっかり言ってくる。腹立つ
『作り方を教えてくれよ』
「知らないわよ、そんなの」
『知らないなら言うなよな』
「はぁ?」
お互い喧嘩腰。俺は自分の時間が欲しいだけ。岡村は邪魔者扱いだ。
『お前、淋しがりなのか?構って欲しいんだろ?』
「そうじゃない!」
『素直じゃないなぁ』
「何ぃ〜!?もういい、部屋に帰る。」
帰ってもらって大いに結構だ。むしろそうして欲しかった。俺にとっては大変都合が良かった。
岡村は怒って出て行った。俺はゆっくり本を読むゆっくりした空間がやっと出来上がり、布団に入ってリラクゼーションを楽しむ。そうして一日がいつも終わる。今日は一日大変だった。火事、岡村一家の施設入居。そんな事を考えてるうちにいつの間にか意識が遠退き……
パッと目が覚めた。時計は夜中の1時を回っている。何故こんな時間に目が覚めたのか自分でも不思議だった。シンと静まり、辺りは闇に包まれている中で捉らえた音はドアの向こうから啜り泣く声だった。
正直気持ち悪い。
俺は起き上がり、部屋にあったライトを持ってドアの方にライトを向けた。ドアノブが無気味に白く光り、気持ち悪さをさらに引き立たせる。
カチャ
ドアをゆっくり開けた。
左右にライトをあて、もう一度確認すると、ジャージをきた女の子が座りながらうつむき涙を流していた。ライトに涙が反射して、キラキラ光っている。
『何だよ、岡村かぁ』
正直言ってまぁ隣にいるだけなら…まぁいいか、と思ってたが岡村はずっと俺の布団の上で本を読んでいる。
『なぁ』
「ん?」
『部屋に戻らなくていいのか?』
「漫画読んでる」
『それはさっきから知ってるよ。一応俺は男だぞ?』
「当たり前じゃない」
『お前のかあちゃんは心配しないのか?』
「え?だってあんたなんもしないしょ?家の母さんだってあんたを信用しきってるよ。命の恩人だし」
『それとこれとは別だろ?』
「さっきから何を気にしてんの?さては…」
『な、なんだよ。わりーかよ、童貞で』
「別にぃ」
余裕をかまされたトーンで見下す岡村。
『と、とにかく本読み終わったら部屋に戻れよな。』
「そうだ、なんであんたは彼女とか作らないの?」
岡村はさっきから失礼な言葉ばっかり言ってくる。腹立つ
『作り方を教えてくれよ』
「知らないわよ、そんなの」
『知らないなら言うなよな』
「はぁ?」
お互い喧嘩腰。俺は自分の時間が欲しいだけ。岡村は邪魔者扱いだ。
『お前、淋しがりなのか?構って欲しいんだろ?』
「そうじゃない!」
『素直じゃないなぁ』
「何ぃ〜!?もういい、部屋に帰る。」
帰ってもらって大いに結構だ。むしろそうして欲しかった。俺にとっては大変都合が良かった。
岡村は怒って出て行った。俺はゆっくり本を読むゆっくりした空間がやっと出来上がり、布団に入ってリラクゼーションを楽しむ。そうして一日がいつも終わる。今日は一日大変だった。火事、岡村一家の施設入居。そんな事を考えてるうちにいつの間にか意識が遠退き……
パッと目が覚めた。時計は夜中の1時を回っている。何故こんな時間に目が覚めたのか自分でも不思議だった。シンと静まり、辺りは闇に包まれている中で捉らえた音はドアの向こうから啜り泣く声だった。
正直気持ち悪い。
俺は起き上がり、部屋にあったライトを持ってドアの方にライトを向けた。ドアノブが無気味に白く光り、気持ち悪さをさらに引き立たせる。
カチャ
ドアをゆっくり開けた。
左右にライトをあて、もう一度確認すると、ジャージをきた女の子が座りながらうつむき涙を流していた。ライトに涙が反射して、キラキラ光っている。
『何だよ、岡村かぁ』
感想
感想はありません。