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お伽話・第一話「狼と七匹の子ヤギ」

[651]  黄粉  2008-06-02投稿
原純太は、成人したばかりで、小さな会社に勤めていた。

純太は、一人暮しであり、友達を呼んで会話や食事を楽しむ事が多かった。給料日だったため、友達を呼んで食事をしようと思っていた。

そんな夕方

♪〜


「おメールかな?」

純太は携帯を開いた。

<純太〜昨日親がャギの肉(?_?)まぁなんか肉送ってきてさ〜だから夜一緒に食べなぃ?そっち持ってっていい?・麻美ょり>

高校からの友達からだった。

それより彼女の字は読みにくい。何故所々文字を小さくするのか、純太には意味が分からなかった。

「ヤギの肉?ヤギ・・・って食えるんだ。」

まあ、一人暮しでヤギの肉が食べれるってなかなかないよな。

純太は、楽しみな気持ちで家を目指した。








「純太〜持ってきたよ。」

勝手に麻美は部屋に上がり込んでいた。しかも鉄板まで持参して・・・

「なんでいるの?」

純太は呆れてしまった。

「だって部屋の鍵壊れててドア開いてたよ?」

そうなのだ。純太の部屋のドアの鍵は、壊れていて、すぐに開いてしまって危ないのだ。

「修理しなくちゃなぁ。」

まぁ部屋にはろくなもん置いてないけどね。

「それより、早く食べよ!」

早く食べたいのか、麻美はさっさと肉の包んである、袋を剥がしていた。

「これヤギ肉らしいよ!美味しいって!早く焼いて食べたい!」

麻美は子供のように跳ねながら言った。

「はいはい・・・」

焼いて食べるのかは知らないけど、調理の仕方をを知らない二人は、まず焼いてみる事にした。

ジュ〜

部屋が狭いためか、煙が凄くこもって感じる。

「うえっ、窓開けてよ〜げほっ」

麻美は苦しそうだった。

俺も苦しい・・・

近所迷惑になるかもと、思いながらも、窓を開けた。

「・・・ん?」

今・・・、何かいた?

・・・見間違いかな。

「純太〜焼けたよ?どうしたの?」

麻美の声で、我に帰った。

「あ、なんか変なのが見えてさ。」

しかし麻美は、そんなわけないでしょ。と言いながら、先に肉を食べていた。


そうかな・・・?


純太は、食事に戻った。

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