天の邪鬼にもハッピーエンド?5
「もしもし、未来?…うん」
(未来?)
頭に一人の少女の顔が浮かんだ。
佐伯未来(みらい)、孝志と同期で演劇部やった、そばかすにショートカットが印象的な子や。
けど、名前で呼んだりしてたっけ?
って、ほんまちょっと気になった。
「わかった…すぐ行くよ」
そう言って電話を切った孝志は、すぐにうちを見た。
「沙野子さん、すみませんが急用が入って…」
うちはムスッとして睨みつける。
「どーしたて?」
何となく想像は出来るわ。
けど、あえて聞く。
「行ってきます…。あ、先…帰りますか?」
「あ?あんた、うちに待てって言うんか?」
「や、だから…先に帰るかなと…」
少し、苦笑いを浮かべて上着を羽織る孝志。
「…待つわけないやん。けど、も少しおるわ。飲み足らん」
ふ…と笑って孝志は「じゃ」と声をかけ、出ていった。
孝志が開け放ったドアの隙間から、少しヒヤリとした風が送り込まれてくる。
うちは再び飲み続けた。
(未来?)
頭に一人の少女の顔が浮かんだ。
佐伯未来(みらい)、孝志と同期で演劇部やった、そばかすにショートカットが印象的な子や。
けど、名前で呼んだりしてたっけ?
って、ほんまちょっと気になった。
「わかった…すぐ行くよ」
そう言って電話を切った孝志は、すぐにうちを見た。
「沙野子さん、すみませんが急用が入って…」
うちはムスッとして睨みつける。
「どーしたて?」
何となく想像は出来るわ。
けど、あえて聞く。
「行ってきます…。あ、先…帰りますか?」
「あ?あんた、うちに待てって言うんか?」
「や、だから…先に帰るかなと…」
少し、苦笑いを浮かべて上着を羽織る孝志。
「…待つわけないやん。けど、も少しおるわ。飲み足らん」
ふ…と笑って孝志は「じゃ」と声をかけ、出ていった。
孝志が開け放ったドアの隙間から、少しヒヤリとした風が送り込まれてくる。
うちは再び飲み続けた。
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