天の邪鬼にもハッピーエンド?7
孝志は、急ぎ足である場所へ向かっていた。
そう、沙野子といつも会うバーへ。
あの時
『待つわけないやん』
沙野子は、そう言った。
が、きっと待ってる筈だと…孝志は思っていた。
希望に近いが、彼のカンがそう訴えていたらしい。
キィ…
ドアを開けると確かにそこには、丸くうつ伏せになった沙野子の姿があった。
そして何故か安堵した。
すっと横に座ると沙野子の肩に手をやり声をかける。
「沙野子さん…」
寝返りを打った沙野子の顔がこちらに向いて、ハッとする。
瞼にきらっと光る物が見えたから。
「…くな…」
何か寝言を言っているらしい沙野子に耳をすませる孝志。
「行くなぁ…孝…」
普段、絶対に沙野子の口から聞く事はないだろう発言に、孝志は驚いていた。
そして沙野子の本音が聞けたようで、胸が熱くなった。
そう、沙野子といつも会うバーへ。
あの時
『待つわけないやん』
沙野子は、そう言った。
が、きっと待ってる筈だと…孝志は思っていた。
希望に近いが、彼のカンがそう訴えていたらしい。
キィ…
ドアを開けると確かにそこには、丸くうつ伏せになった沙野子の姿があった。
そして何故か安堵した。
すっと横に座ると沙野子の肩に手をやり声をかける。
「沙野子さん…」
寝返りを打った沙野子の顔がこちらに向いて、ハッとする。
瞼にきらっと光る物が見えたから。
「…くな…」
何か寝言を言っているらしい沙野子に耳をすませる孝志。
「行くなぁ…孝…」
普段、絶対に沙野子の口から聞く事はないだろう発言に、孝志は驚いていた。
そして沙野子の本音が聞けたようで、胸が熱くなった。
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