携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> もうちょっと生きてごらん

もうちょっと生きてごらん

[592]  T.  2006-05-15投稿
「幸せってのは不幸と釣り合ってるんだよ」

私はついてない人間だ。 昨日も接待で失敗し、契約はきっと破棄だろう。 今日も足取りが重い。なんて不幸な人生だ。 世の中にはもっと不幸な奴がいる?これまで何人ものお調子者にそう言われてきた。いっそこの悩みから解放されれば…

「幸せってのは不幸と釣り合ってるんだよ」
後ろを振り向くと小さな男の子が立っていた。
「こんな朝早くに一人でどうしたの?」
「おじさん、不幸なの。ガマンしてればいい事あるんだよ」
…なんだこのガキ。
「悩みから逃げたいの?」 …朝から不愉快だ
「できるならしてほしいね」 私はつっけんどんにいった。
「…」
瞬きの瞬間に少年はいなかった。 「…?」
「…線に電車が…」
ホーム内でアナウンスが流れた…私は後ろから衝撃を感じた…ホームに落ちる…電車が近づく…

悩みから解放される代償として死ぬのか? そんなのいやだ――


朝、目覚ましとしてセットしておいた携帯から音楽が鳴る。 …私は生きているのか? 夢は鮮明に覚えている。 昨日、真面目に死のうかと思った。そのせいか? 何にしても…夢で良かった…



「もうちょっと生きてごらん、幸せと不幸は釣り合ってるんだから」

感想

  • 933: 何だか生きる希望がわいてきました。また今日も一日頑張りたいです。 [2011-01-16]
  • 946: 感想有難うございます(^-^) これからも、皆さんに何か考えてもらえるような、作品を書いていきたいです。 By T. [2011-01-16]

「 T. 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス