僕は君の未来を永遠(トワ)に。<29>
* * * * * *
ピピッ‥ピピッ‥ピピッ‥ピピッ――
部屋の中に響き渡るアラーム音――
ん‥‥何だ‥もう朝か‥‥‥。
僕はベッドの端に上半身を伏せる形で、何時の間にか眠ってしまっていた。
寝ぼけ眼の僕は、部屋の中の風景が何時もと違う事にピンと来ず、
ボーっとした頭で、取り敢えずは、アラームのスイッチを切る。
『‥‥未來?!』
服を着たままベッドで眠っていた彼女が目を覚ました様だった。
『起こしちゃった?!‥‥ごめん。
どう?!具合は?!』
決していい訳ないよな。あれだけ飲んだんだもの。
『‥‥うん。頭痛い‥‥。
昨日は‥‥迷惑掛けちゃってごめんね。』
思いも寄らず、しおらしい返事をする彼女。
『迷惑だなんて。僕はそんな事全然思ってないよ!!
でも、一時はどうなる事かと‥焦ったけど‥‥。あはは。』
何作り笑いしてるんだろう‥僕。
笑う所じゃないだろう。
僕はさり気なく、またベッドの端に座った。
『ごめん‥‥。あたし、お酒飲み過ぎて、あんなに醜態をさらけ出してしまったのは‥‥‥初めてお酒を飲んだ時以来かも‥‥‥。』
布団で顔半分を隠しながら彼女は、そう言った。
昨日の彼女より―\r
今日の今の彼女が、
何故かとてもしおらしく見えた。
女のコって不思議だ――
『所で、エリカちゃん。今日は仕事休めないの?!
そんな状態で行ける???』
ベッドの端に座りながら、彼女の様子が気になる僕。
『うん。今忙しくて、なかなか休むのは無理。二日酔いで休んだなんて、バレたら殺されちゃう!!』
まだベッドの中に入っている彼女だが、仕事へ行く気満々だった。
『あはははは。そっか。そうだよね。』
二日酔いの彼女と、寝不足の僕。
彼女も僕も、何時も以上にテンションが高かったに違いない。
『エリカちゃん、仕事は何時から?!』
『うん。九時からだから、まだかなり余裕があるかも。
未來は?!』
『僕も九時からだけど、一応サラリーマンだから、ジーンズで出社する訳にもいかず、どうしようかと思ってて‥‥‥。』
そう。僕は昨日、オーディションを受けたままの服装だったのだ。
ピピッ‥ピピッ‥ピピッ‥ピピッ――
部屋の中に響き渡るアラーム音――
ん‥‥何だ‥もう朝か‥‥‥。
僕はベッドの端に上半身を伏せる形で、何時の間にか眠ってしまっていた。
寝ぼけ眼の僕は、部屋の中の風景が何時もと違う事にピンと来ず、
ボーっとした頭で、取り敢えずは、アラームのスイッチを切る。
『‥‥未來?!』
服を着たままベッドで眠っていた彼女が目を覚ました様だった。
『起こしちゃった?!‥‥ごめん。
どう?!具合は?!』
決していい訳ないよな。あれだけ飲んだんだもの。
『‥‥うん。頭痛い‥‥。
昨日は‥‥迷惑掛けちゃってごめんね。』
思いも寄らず、しおらしい返事をする彼女。
『迷惑だなんて。僕はそんな事全然思ってないよ!!
でも、一時はどうなる事かと‥焦ったけど‥‥。あはは。』
何作り笑いしてるんだろう‥僕。
笑う所じゃないだろう。
僕はさり気なく、またベッドの端に座った。
『ごめん‥‥。あたし、お酒飲み過ぎて、あんなに醜態をさらけ出してしまったのは‥‥‥初めてお酒を飲んだ時以来かも‥‥‥。』
布団で顔半分を隠しながら彼女は、そう言った。
昨日の彼女より―\r
今日の今の彼女が、
何故かとてもしおらしく見えた。
女のコって不思議だ――
『所で、エリカちゃん。今日は仕事休めないの?!
そんな状態で行ける???』
ベッドの端に座りながら、彼女の様子が気になる僕。
『うん。今忙しくて、なかなか休むのは無理。二日酔いで休んだなんて、バレたら殺されちゃう!!』
まだベッドの中に入っている彼女だが、仕事へ行く気満々だった。
『あはははは。そっか。そうだよね。』
二日酔いの彼女と、寝不足の僕。
彼女も僕も、何時も以上にテンションが高かったに違いない。
『エリカちゃん、仕事は何時から?!』
『うん。九時からだから、まだかなり余裕があるかも。
未來は?!』
『僕も九時からだけど、一応サラリーマンだから、ジーンズで出社する訳にもいかず、どうしようかと思ってて‥‥‥。』
そう。僕は昨日、オーディションを受けたままの服装だったのだ。
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