頭脳と頭脳(2)
次に画面をよく見る。
なにか手掛かりになるものは・・・・・・
「万葉市で事件があったのは知っているかな。」
さっきニュースでやっていた事件か。
「あれは私の仕業でしてね。」
わざわざ俺に教えてくるとはな。
画面には、真っ白な壁とこいつしか映っていない。
さすがに手掛かりは残さないか。
「綺麗な花火をあなたにも見てもらいたかった。」
ただの愉快犯?
いや、それだけなら俺に教えてくる意味がわからない。
爆破場所になにか俺に関係があるものがあるはず。
「今日はプラザ万葉に芸能人がきていましてね。おかげでプラザ万葉は人で一杯です。」
プラザ万葉、あの万葉市一の大ビルか。
こいつ、あんな場所を。
「たくさんの人が花火を見てくれた。」
なにを考えているか読めないな。
「花火を見た少女は今、大変後悔しているでしょう。」
少女?誰だ?
「俺を捕まえることができなくて。」
俺、男か。
いや、さっきは私と言っていた。
熱くなってる様子はない。
なら、本来の喋りかたがでてしまったというわけではなさそうだな。
撹乱か?それとも・・・・・・
まあ、いい。
それよりも捕まえる?
こいつを追ってる人間が警察の他にもいるのか。
覆面の雰囲気が突然変わる。
「空の上の星。」
なんだ、いきなり?
「そこにいる一人の少年。彼にはあるものを渡しております。それは―――」
ビンポ〜ン。
突然、チャイムの音がなった。
無視だ、無視。
ドンドンドン!
「いるのはわかってますよ!兄貴!」
この声は、哲史(さとし)か。
哲史は俺になにかとくっついてくる後輩で、俺のことをなぜか兄貴と呼ぶ。
「開けてくださいよ、兄貴!」
くそ!あいつの声がでかすぎて、声がきこえねぇ。
入れるしかないか。
どうせ映像は録画してある。
念には念をだ。
携帯をムービーがとれるように設定し、テレビの音をひろっておく。
そのまま玄関へ。
ガチャ。
「兄貴!なんで早くでてくれないんすか!?」
「悪かった。今立て込んでてな。とりあえず声をださずに入れ。」
その言葉だけで、どうゆう状況か理解してくれたようだ。
二人で静かに中に入る。
そしてテレビを見る。
「ですから、気をつけてください。」
くそっ!話は終っちまったか。
なにか手掛かりになるものは・・・・・・
「万葉市で事件があったのは知っているかな。」
さっきニュースでやっていた事件か。
「あれは私の仕業でしてね。」
わざわざ俺に教えてくるとはな。
画面には、真っ白な壁とこいつしか映っていない。
さすがに手掛かりは残さないか。
「綺麗な花火をあなたにも見てもらいたかった。」
ただの愉快犯?
いや、それだけなら俺に教えてくる意味がわからない。
爆破場所になにか俺に関係があるものがあるはず。
「今日はプラザ万葉に芸能人がきていましてね。おかげでプラザ万葉は人で一杯です。」
プラザ万葉、あの万葉市一の大ビルか。
こいつ、あんな場所を。
「たくさんの人が花火を見てくれた。」
なにを考えているか読めないな。
「花火を見た少女は今、大変後悔しているでしょう。」
少女?誰だ?
「俺を捕まえることができなくて。」
俺、男か。
いや、さっきは私と言っていた。
熱くなってる様子はない。
なら、本来の喋りかたがでてしまったというわけではなさそうだな。
撹乱か?それとも・・・・・・
まあ、いい。
それよりも捕まえる?
こいつを追ってる人間が警察の他にもいるのか。
覆面の雰囲気が突然変わる。
「空の上の星。」
なんだ、いきなり?
「そこにいる一人の少年。彼にはあるものを渡しております。それは―――」
ビンポ〜ン。
突然、チャイムの音がなった。
無視だ、無視。
ドンドンドン!
「いるのはわかってますよ!兄貴!」
この声は、哲史(さとし)か。
哲史は俺になにかとくっついてくる後輩で、俺のことをなぜか兄貴と呼ぶ。
「開けてくださいよ、兄貴!」
くそ!あいつの声がでかすぎて、声がきこえねぇ。
入れるしかないか。
どうせ映像は録画してある。
念には念をだ。
携帯をムービーがとれるように設定し、テレビの音をひろっておく。
そのまま玄関へ。
ガチャ。
「兄貴!なんで早くでてくれないんすか!?」
「悪かった。今立て込んでてな。とりあえず声をださずに入れ。」
その言葉だけで、どうゆう状況か理解してくれたようだ。
二人で静かに中に入る。
そしてテレビを見る。
「ですから、気をつけてください。」
くそっ!話は終っちまったか。
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