青鈴御高校2
今日は7月の8日…
現在の気温37℃
「あはは〜暑いね〜!」
「うおー暑いな!」
「人間何でもできる!諦めるな!暑くたってな……」
華美はめちゃくちゃ元気だし…
水島は暑苦しい…!
忍者君は訳分からん…。
「次は何の授業だっけ?」
「えっと、国語だよ」
「そっか」
「え〜ここの意味は…」
暑い…聞いてられないくらい暑い…
と、そこで隣の席の忍者君はソーダ味のアイスをおいしそうに食べていた。
(ちょっと!忍者君!)
(お?珍しいな真面目なお前が授業中に話しかけるなんて…)
(それより!そのアイスどうしたの?)
(凄いだろ〜このアイスは俺が溶けるな!って言ってたんだ)
(何?何だって?)
(つまり、アイスはその気になれば溶けないんだよ)
(はい?)
「だから!アイスだってやってみれば何だって出来るんだよ!!」
忍者君は思わず立ち上がり、大声で言った。
「こら!桂木!!お前は授業中に何をしてるんだ!」
先生に見つかったが、マイペースな忍者君…。
「…ほぉ、桂木、手に持っているソレは何だ?」
「これは鉛筆です」
忍者君はきっぱりと言った。
…いや、いくらなんでも無理があるから…。
「随分と変わった鉛筆だなぁ?桂木」
「そうですね〜」
「…では、この漢字をその鉛筆とやらで書いてろ」
「はい」
(忍者君大丈夫なの?)
(へーきへーき)
先生が出した漢字は…空、簡単な字だが…今忍者君が持っているのはアイス一本……。
「それでは、書きますよ〜」
ボソッ…
(忍者君…?)
(アイス〜、アイス〜、お前は鉛筆だ〜、鉛筆だ〜……)
しばらく言い続けると、忍者君は紙にアイスを付け始めた…。
おお〜〜!?
皆が揃って驚きの声が上がる、紙に書かれていた文字にははっきりと…
ばか教師、はげ…と書いてあった。
「桂木〜!!」
「うわーーー!」
そして、忍者君はたっぷりとお説教を聞かされ続けていた…。
しかし、後から見ると、アイスは鉛筆になっていた………………。
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