偶像
私の遠い記憶は定かではないが、こういったことを覚えている。ある小学生の三年までの時期、私は玩具遊びが好きであった。この玩具は電車、ミニカー、人形、家と店の模型…と様々であった。そこで私が街を造り、この街を支配していた。いわば私は万物の創造主にならんとしていた。
街を舞台に私の想像の中では通俗的な劇ができあがっていた。監督たる私はいつもこの空想の世界を楽しんだ。そして監督を兼ねつつも、私は主人公をも担当していた。この主人公は相反した仮面を被るようになる。私に逆らう者を片っ端から処刑し、かつ街全体を破壊することがある一方、名誉と称賛を好む名君になる為政者を演じた。こうして私の内面世界は磨かれていった。
と、こういった追憶をふと思い出した。
街を舞台に私の想像の中では通俗的な劇ができあがっていた。監督たる私はいつもこの空想の世界を楽しんだ。そして監督を兼ねつつも、私は主人公をも担当していた。この主人公は相反した仮面を被るようになる。私に逆らう者を片っ端から処刑し、かつ街全体を破壊することがある一方、名誉と称賛を好む名君になる為政者を演じた。こうして私の内面世界は磨かれていった。
と、こういった追憶をふと思い出した。
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