携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> バスターズ!・第三十一話「ヘタレの度胸」

バスターズ!・第三十一話「ヘタレの度胸」

[615]  博上 文  2005-11-01投稿
「咲坂塔子・・・だったか?頼みがある。」
頼むとは言っているが、その声はまるで脅しているかのようだった。
「・・・言ってみろ。」
少し考えて、咲坂は答えた。
「俺をバスターにしろ。」「・・・・・・」
咲坂は黙った。
「どうした・・・答えろ!!」
「・・・ヘタレにも度胸は有ったようだな。」
咲坂はまた、龍一をヘタレ呼ばわりした。
「ヘタレだろうとなんだろうと・・・俺は決めたんだ!!」
ヘタレは強く言い返した。「二度と元の生活には戻れんかもしれんぞ?」
咲坂は龍一を脅した。
「かまわねぇ!!」
それは快い返事だった。
「フッ・・・いいだろう。お前、居場所は?」
「居場所は・・・」
龍一は病室の中を見回した。ベッドにかかっているネームプレートに病院の名前が書いてあった。
「K病院。」
「わかった。今夜十一時にK病院の門の前まで迎えに行く。遅れるな。」
時計は十時を指していた。「ああ、絶対に行く。」
龍一がそう言うと、電話は切れた。
(あと一時間・・・急ぐか。しかし、この格好じゃなぁ。)
龍一が着ていたのはこの病院の白い患者服だった。
病院の門の前に行くには、夜勤の看護師の目を掻い潜らなければならない。この格好では、目立ってしまう。
(何かないか・・・)
龍一はまたバックの中を探し始めた。
(え・・・?)
バックの底にそれはあった。
(学ラン!?何でこんなものが・・・?)
それは龍一がいつも学校で着ている、真っ黒な学ランだった。

感想

感想はありません。

「 博上 文 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス