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月の生んだ一つ星7

[336]  神様の親戚  2008-06-07投稿
美月「ごめんね…




私の名前覚えてくれたんだね…健二。


でも…私は名前の通り、月のようで…



私が例え死んだとしたって、今までと変わらない。ずっと一人なの。



このネックレスのように…



星にはなれない。」











健二「…名前は名前だろ?」






健二は私をギュッとして




健二「俺が月になるから…

お前の生きる夜の世界の、月になるから。

辛い時は…いつでも頼れよ。」













健二「好きなんだって…お前が。」












(本当…何も知らない人。


健二…


どうしてそこまで言ってくれるの?)









美月「今の私と一緒にいたって…いいことなんてないよ?

元カレだってふっ切れた訳じゃないし…
それに…ビデオだって出るかもしれない。
ちゃんと意味わかってる?」





健二「うん…ここじゃずっと『カエラ』で過ごせばいい。」




美月「……うん。じゃあ私が健二に何を求めたって知らないからね!
うざくたっていいなら、
健二のそばにいてあげる。」



私は首の羽のネックレスを外し、


星のネックレスをつけた。


健二「思った以上に似合ってるじゃん…」




美月「どんだけ似合わないって思ってたの??ワラ

…じゃあ早速今日のわがまま聞いて?」



健二「ん?」



美月「一緒に寝てっ。Hはなしで…」



健二「あいよ。」











私はまだ、『カエラ』という名を捨てずにこの街に残る。









いつか健二が元カレを越えて、









『美月』として、




生きる為に…













でも、













それはそれほど遠い話ではなかった…






つづく

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