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親友 3

[736]  レオン  2008-06-08投稿
修羅場。
そんな場で部外者の私が入り込んだって意味がない事。
それに、余計事態を悪くする事になるかもしれないし…。

でも私は、目の前で泣崩れる彼女に「NO」とハッキリ言う事が出来ずに、次の日の夜彼女と彼のアパートへ行く事を約束してしまった。

彼女をこんなにも変えてしまったなんて、彼はどんなに最悪な男なのだろうか…。

家に帰り、ベットへ入ると翌日の最悪な修羅場の光景が浮んできて、胃が痛くなった。

「あぁ…行きたくない。」




そんな日の一日は、時が過ぎるのが早くて、彼女と約束した時間になろうとしていた。
気が重かったが、約束は約束だ。

私は待ち合わせの駅ですぐに彼女と落合った。

「じゃあ、行こうか。」

彼女が少しこわ張った顔で言った。

「うん…」

私はトボトボ彼女の後に続いた。

駅から徒歩で5分程の場所に彼のアパートがあった。
真っ白な外壁の小綺麗なアパート。

1階の角部屋がどうやら彼の部屋らしい。

「女もまだいるの。」

彼女は、そう言って彼の部屋のドアを開けた。
連絡していたのだろうか?
部屋の鍵はかかっていない様だった。

私は中に入るのが嫌だった。
彼だけじゃなく、女もいるなんて、益々修羅場…。

「入って…」

彼女の声に、私は急いで中へ足を踏み入れた。

ウッ…。
何だろうこの匂い…。

部屋の中に入った瞬間、異臭が私を襲った。
鼻を突く様な匂い。

私は思わず後ずさりしてしまった。

「どうしたの?こっちだよ。彼もあの女も待ってるよ。」

「あっごめん。」

私は彼女に言われるままにリビングに入る。部屋の奥へ行けば行く程、異臭が強くなった。
部屋の中は何故か薄暗くて、何処に誰がいて、何があるのかよく見えない。

「ねぇ、電気つけようよ。」

「でも、彼は明るいの苦手な人だから…。」

「こんなんじゃ、話し合い出来ないじゃん。」

「うぅん。分かった」

私は、この頃にはもう、異変に気付いていた。私は大変な事に巻込まれてる…。

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