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月の葉書2部5−5

[452]  速見  2008-06-09投稿
ナラビの回し蹴りが当たったが、間髪を入れずフライは腕でガードしていた

フライ)くっ、いつの間に

それでもフライは動揺をしていた

ナラビ)光の力の応用術の一つ蜃気楼さ

フライ)ゆっ油断し……

フライが言いかけた時、ナラビの消滅のオーラがフライの“ロット・ショット”みたいに一点に集中していた

フライ)ヤバい!

フライは、とっさにオーラでガードするが遅かった。ナラビの攻撃がフライに初めてクリティカルヒットした。フライは吐血して倒れる

ナラビ)本当だ。あんまり力の差はないみたいだね

ナラビは驚いた様に呟く

フライ)あまり力の差が無いだと?

フライの勘に触れたのか眉を吊り上げる

ナラビ)そうだけど?

ナラビは当たり前の様に答える

フライ)そんな事はない!君みたいなガキに殺られてたまるか!!

フライは殺気を放ちながら言った

ナラビ)ガキって……同じくらいじゃん

ナラビは、フライの殺気に動じなく呆れていった瞬間、フライのオーラが足に集中し始めた。ナラビが一瞬疑問に思うとフライの姿が消えた

ナラビ)(後ろ!?

ナラビは素早くフライの位置を察知して消滅のオーラを出しながらガードする

蹴りと拳のぶつかる鈍い音が洞窟に響いた

互いのオーラは相殺されて足と拳だけがそこにあった

ナラビ)ほら、やっぱり

ナラビが挑発して言うと、観念したようでフライはすぐに後ろに下がった

ナラビを数秒間睨むと

フライ)確かにお前とは、実力は同じみたいだ。だが、僕は負けるわけにはいかない!!

フライの殺気が更にました

ナラビ)(この殺気………相当な怨みと悲しみが無ければ出せやしない

ナラビはフライの殺気を直に感じながら思った

ナラビ)悲しい力だよ……フライ

ナラビが哀しげに小さく呟く

フライ)最期だ!!

フライが大声をだした

フライ)僕は、この最期の攻撃に全てのオーラを込める。これでどちらが強いかが分かる

そう言うと、部屋を埋め尽すくらいのオーラが全てフライの全身に集まる

ナラビ)分かった。僕も全てのオーラを懸けるよ。そして君の……

ナラビの最後の台詞は小さくて聞こえなかった。ナラビの全身が眩く光輝くその瞬間、2人の全力が真っ向にぶつかりあった!!

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