一握りの雪 3
「起こしてきました〜」
部屋の前に立っていた長髪の若い女性、というか母さんに言った。
「いつも悪いわね〜」
全くだ。僕がせっかく気持ちよく寝ていたのに、脇腹に肘打ちをカマして叩き起こすなんてアニメや漫画なんかでしかないようなことしてくれてさ。
「なっくん、早く顔洗って行くよ!」
僕の手を引き、部屋から引きずり出すと、今度は背を押しながら階段を降り始める。
物凄く歩きづらい。
「あ、夏樹!」
母さんが僕の名前を呼ぶ。
「今日は私もお父さんも居ないから由香ちゃんが夕御飯の用意をしてくれるから」
「はーい」
「なっくんと二人っきりの夕御飯か〜・・・」
背を押す由香が笑う。
別に珍しいことじゃない。由香が料理上手になってからはこんなことが当たり前のようになっていた。
一階に着くと、すぐに洗面所に向かい、顔を洗う。髪形を整え、服を制服に着替える。
リビングに入ると、用意されていたホットミルクを一気に飲みほし、焼きたてのパンを手に取った。
「いつ見ても思うんだけど、すごい適当だよね・・・」
「何が?」
パンを食わえ、かけてあったマフラーを首に巻く。
「朝食の取り方とか・・・」
「そうかな・・・」
玄関に降り、運動靴を履く。
部屋の前に立っていた長髪の若い女性、というか母さんに言った。
「いつも悪いわね〜」
全くだ。僕がせっかく気持ちよく寝ていたのに、脇腹に肘打ちをカマして叩き起こすなんてアニメや漫画なんかでしかないようなことしてくれてさ。
「なっくん、早く顔洗って行くよ!」
僕の手を引き、部屋から引きずり出すと、今度は背を押しながら階段を降り始める。
物凄く歩きづらい。
「あ、夏樹!」
母さんが僕の名前を呼ぶ。
「今日は私もお父さんも居ないから由香ちゃんが夕御飯の用意をしてくれるから」
「はーい」
「なっくんと二人っきりの夕御飯か〜・・・」
背を押す由香が笑う。
別に珍しいことじゃない。由香が料理上手になってからはこんなことが当たり前のようになっていた。
一階に着くと、すぐに洗面所に向かい、顔を洗う。髪形を整え、服を制服に着替える。
リビングに入ると、用意されていたホットミルクを一気に飲みほし、焼きたてのパンを手に取った。
「いつ見ても思うんだけど、すごい適当だよね・・・」
「何が?」
パンを食わえ、かけてあったマフラーを首に巻く。
「朝食の取り方とか・・・」
「そうかな・・・」
玄関に降り、運動靴を履く。
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