奈央と出会えたから。<167>
そんな、先輩達と聖人とサトル君の四人のやりとりを見ていて、
あたしは、何か‥いいなぁって思った。
今夜あたしが見た男のコの世界―\r
それは―\r
女のコの世界と違っていて、とても新鮮だった―\r
それは―\r
あたしなんかが簡単に入り込めないとも思った―\r
『奈央。もうそろそろ帰るか?!』
聖人にこっそり問い掛けられたあたしは、携帯で時間を確認した。
AM 1:15--
午前一時を回った所だった。
『うん。聖人、あたしそろそろ帰らなきゃ‥‥。』
『分かった。ちょっと待ってて。』
聖人は、さっきからサトル君を茶化して盛り上がっている先輩達に、
あたしを送って欲しいと頼んでくれた。
『おっ、もうそんな時間か?!
よし。聖人、奈央ちゃん、俺の車に乗れ。』
どうやら新谷先輩が、聖人とあたしを送ってくれるらしい。
『げっ。じゃあ、俺はサトルと二人か?!』
大沢先輩が残念そうに、ガッカリした表情で、あたし達三人の方を見た。
『大沢先輩、そりゃないっスよ。俺と二人じゃイヤですか?!』
サトル君が、ちょっと拗ねた口調で言った。
『だって、どうせ送ってくなら、可愛い奈央ちゃんの方がいいもん俺!!』
大沢先輩は、そう言ってあたしに、
『ねっ♪』
って視線を向けたんだ。
そしたら新谷先輩が、
『アホか!!大沢に奈央ちゃんを送らせたら、“送り狼”になるのがオチじゃねぇか!!なっ聖人!!』
―って豪快に笑っていた。
あたしが気になって、ふと聖人の方を見たら、
『大沢先輩に奈央は送らせないよぉ〜〜っだ!!』
―って、聖人は人差し指で、まるで小さい子がする様に、
“あっかんべ〜”をした。
『聖人。お前、何か今日おかしくね???そんなキャラじゃないだろ???』
―と大沢先輩。
『ハハハハハハ。』
豪快に笑う新谷先輩。
『聖人。奈央ちゃんとられると思って、必死になってんの???』
―とサトル君まで。
『あはははは。』
それを見ていたら、何だかあたしまでつられて笑っちゃった。
あたしは、何か‥いいなぁって思った。
今夜あたしが見た男のコの世界―\r
それは―\r
女のコの世界と違っていて、とても新鮮だった―\r
それは―\r
あたしなんかが簡単に入り込めないとも思った―\r
『奈央。もうそろそろ帰るか?!』
聖人にこっそり問い掛けられたあたしは、携帯で時間を確認した。
AM 1:15--
午前一時を回った所だった。
『うん。聖人、あたしそろそろ帰らなきゃ‥‥。』
『分かった。ちょっと待ってて。』
聖人は、さっきからサトル君を茶化して盛り上がっている先輩達に、
あたしを送って欲しいと頼んでくれた。
『おっ、もうそんな時間か?!
よし。聖人、奈央ちゃん、俺の車に乗れ。』
どうやら新谷先輩が、聖人とあたしを送ってくれるらしい。
『げっ。じゃあ、俺はサトルと二人か?!』
大沢先輩が残念そうに、ガッカリした表情で、あたし達三人の方を見た。
『大沢先輩、そりゃないっスよ。俺と二人じゃイヤですか?!』
サトル君が、ちょっと拗ねた口調で言った。
『だって、どうせ送ってくなら、可愛い奈央ちゃんの方がいいもん俺!!』
大沢先輩は、そう言ってあたしに、
『ねっ♪』
って視線を向けたんだ。
そしたら新谷先輩が、
『アホか!!大沢に奈央ちゃんを送らせたら、“送り狼”になるのがオチじゃねぇか!!なっ聖人!!』
―って豪快に笑っていた。
あたしが気になって、ふと聖人の方を見たら、
『大沢先輩に奈央は送らせないよぉ〜〜っだ!!』
―って、聖人は人差し指で、まるで小さい子がする様に、
“あっかんべ〜”をした。
『聖人。お前、何か今日おかしくね???そんなキャラじゃないだろ???』
―と大沢先輩。
『ハハハハハハ。』
豪快に笑う新谷先輩。
『聖人。奈央ちゃんとられると思って、必死になってんの???』
―とサトル君まで。
『あはははは。』
それを見ていたら、何だかあたしまでつられて笑っちゃった。
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