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Disaster(2)

[473]  けん  2008-06-11投稿
「自分の…こと?」
言われて初めて自分について考えてみる。
しかし自分の記憶にはまるで真っ白な光の中にいるかのように何も浮かんでこなかった…。
「わ…わかりません…」
そう答えた時に医者らしき男が一瞬笑みを浮かべたことを彼は見逃さなかった。
「まぁまだ目覚めて間もないからね。時期に思い出すさ。とりあえず今日はこのまま安静にしておきなさい。今後の事は明日話すよ」
そういって医者らしき男は看護婦と一緒に病室を後にした。
医者が退室したあと入口の外から
「今のところで禁断症状は出ていないようだが監視をおこたるな。監視員をもう3人つけろ」
と聞こえた気がした。
…………………

1週間がたった頃、彼には友達ができた。
その友達はぱっと見小学生と思えるくらいの女の子。
年齢的には高校生との事だったが…。
名前をマヤと言った。
彼女は5年ほど前に事故に巻き込まれそれから車椅子での生活になっていた。
「退院はいつなの?」
何度目になるかわからないいつもの質問を聞いてみる。
「まだまだ先かな〜」
そしていつもの答えとともにいつものやりとり。
「まるでキミはマヤに居てほしくないみたいだね?マヤはショックだな」
「居てほしくないってことじゃないけどやっぱり早く退院したいでしょ?」
「うーん…どうだろぅね」
いつもの決まった返事。そしていつも゜それ以上は聞いてはいけない゜そんな雰囲気になる。
「あら。また2人でいるの?仲がいいわね?」
ふいに女性の医者に話し掛けられた。
「こんにちは桑原先生。」
笑顔でマヤは挨拶する。
「はい。こんにちは。マヤちゃん体調はどう?」
「元気ですよ。って入院してるマヤが言うのも変だけどね」
「あら。例え入院してても元気かどうかは大切よ」
桑原先生はマヤの主治医らしくマメにマヤの体調を気にかけている。
「キミは体調はどう?」
「あっ、はい。大丈夫です。元気ですよ」
「そう。それならいいわ」
そういいながらも桑原先生は少し沈んだ表情をみせた。
「じゃ、あまり長く外にいないようにね。」
そう言い残すと桑原先生は立ち去っていった。
さっきの沈んだ表情が気になったがあえて話題にはしなかった。
それから2日後…マヤは集中治療室に入った。

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