*〜莉歩と先輩〜*
あなたに会えたら嬉しんです。
あいさつ、返事くれただけで嬉しんです。
ねぇ、先輩。私 好きなんだと思います。
あなたのコトが……。
*〜莉歩と先輩〜*
「お疲れさまでしたっ!」莉歩は固まって話す先輩たちに言った。
『お疲れ〜』
返事が返ってくる。
莉歩は嬉しくて、笑いながら階段を下りた。
「どうしたの??莉歩ちゃん、そんなに笑って…?」友達の美花穂に言われた。私と美花穂は小1からの仲。名前の最後に同じ<ほ>がつく事から仲良くなった。美花穂は私を<ちゃん>付けする。それがいんだって。
「あはは。美っ花っ穂!ねぇ、先輩ってなんかいいねっ!!」
莉歩が満面の笑みで言う。「えっ!?先輩??どうしたの?急に…先輩がいいの??莉歩ちゃん?」
美花穂は意味が分からないみたいで、きょとんとしていた。
「あのねっ!ん〜、やっぱなんでもないっ!!」
「えっ!気になるよー!!教えてよ!」
美花穂は必死に訴える。でも、莉歩は笑って「秘密☆」と答えた。
―…先輩、あのね、この時の私は初めて、先輩 っていうものができて、あいさつの返事だけで喜こんでた…それは女子でも男子でも……誰も特別じゃなかった。でも…
先輩、あなたは特別なんだよ…。好き…だから。…―\r
「ねぇっ!莉歩ちゃん!教えてよっ!!お願い〜」
「え〜どうしようかなぁ??ん〜とねぇ、あは♪」
「莉歩ちゃんっ!!」
そんなくだらない話しをしている時だった。
『ねぇ!り…ほ…ちゃん?コレ』
ある先輩に呼び止められた。
「はいっ!莉歩です!!
へっ…あっ、ありがとうございますっ!!すいませんっ…ほんと、ありがとうございますっ♪」
先輩が差し出したのは、莉歩のタオル。
忘れていたらしい…。
『ううん、いいよ!気を付けてねっ!りほちゃんだよね?ごめんね、名前 知らなくて…覚えとく!』
っと言って去って行った。
…その時、私はあなたに目もくれなかった。中学って、いじめとかあるってよくいうでしょ?だから、先輩に優しくしてもらえて嬉しくて…。
隣にいたあなたに気付かなかった。
長身で軽く茶色に染まった髪。ズボンからでたシャツ、乱れた制服。
顔は整っていて、3年、ううん。高校生に見えるような人だったね。
2年3組、日向星斗。
…ひゅうが せいと。
あいさつ、返事くれただけで嬉しんです。
ねぇ、先輩。私 好きなんだと思います。
あなたのコトが……。
*〜莉歩と先輩〜*
「お疲れさまでしたっ!」莉歩は固まって話す先輩たちに言った。
『お疲れ〜』
返事が返ってくる。
莉歩は嬉しくて、笑いながら階段を下りた。
「どうしたの??莉歩ちゃん、そんなに笑って…?」友達の美花穂に言われた。私と美花穂は小1からの仲。名前の最後に同じ<ほ>がつく事から仲良くなった。美花穂は私を<ちゃん>付けする。それがいんだって。
「あはは。美っ花っ穂!ねぇ、先輩ってなんかいいねっ!!」
莉歩が満面の笑みで言う。「えっ!?先輩??どうしたの?急に…先輩がいいの??莉歩ちゃん?」
美花穂は意味が分からないみたいで、きょとんとしていた。
「あのねっ!ん〜、やっぱなんでもないっ!!」
「えっ!気になるよー!!教えてよ!」
美花穂は必死に訴える。でも、莉歩は笑って「秘密☆」と答えた。
―…先輩、あのね、この時の私は初めて、先輩 っていうものができて、あいさつの返事だけで喜こんでた…それは女子でも男子でも……誰も特別じゃなかった。でも…
先輩、あなたは特別なんだよ…。好き…だから。…―\r
「ねぇっ!莉歩ちゃん!教えてよっ!!お願い〜」
「え〜どうしようかなぁ??ん〜とねぇ、あは♪」
「莉歩ちゃんっ!!」
そんなくだらない話しをしている時だった。
『ねぇ!り…ほ…ちゃん?コレ』
ある先輩に呼び止められた。
「はいっ!莉歩です!!
へっ…あっ、ありがとうございますっ!!すいませんっ…ほんと、ありがとうございますっ♪」
先輩が差し出したのは、莉歩のタオル。
忘れていたらしい…。
『ううん、いいよ!気を付けてねっ!りほちゃんだよね?ごめんね、名前 知らなくて…覚えとく!』
っと言って去って行った。
…その時、私はあなたに目もくれなかった。中学って、いじめとかあるってよくいうでしょ?だから、先輩に優しくしてもらえて嬉しくて…。
隣にいたあなたに気付かなかった。
長身で軽く茶色に染まった髪。ズボンからでたシャツ、乱れた制服。
顔は整っていて、3年、ううん。高校生に見えるような人だったね。
2年3組、日向星斗。
…ひゅうが せいと。
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