―スティン―＼r
　啓吾と怜は、スティンに着いた。そして、悪夢玉を見つけるために歩き始めた。
　「へ～、ココがスティンかぁ・・・」
　啓吾が、辺りを見ながら言う。
　「普通の町だね」
　怜が言う。
　「あぁ、そぉだな。物を見っけちまおうゼ」　
　と、啓吾たちが歩いていると向こうの曲がる角から女の人が手に風呂敷を持って走っていった。
　「ん・・・？あの人の持ってたものって…」　
　怜は風呂敷をジッと見る。
　「あ？どーした？」
　「あっ！間違いない。闇夢玉だ！」
　「なっ！マジかよ」
　啓吾たちは女の人の後ろを走っていく。

　女の人は、白い小さな家の中に入っていった。
　「こん中に入ったぞ」
　「うん。行ってみようか・・・」
　と、言って２人は家の中に入った。

　家の中は少し暗かった。でも、微かに外からの光が窓から入ってきているようだ。
　「・・・本当にあの人が持ってたのかよ？」　
　啓吾が小声で話す。
　「うん。間違いないよ」
　「あっ、何なんですか！あなた達は」
　奥からさっきの女の人が出てきた。
　「あぁ、ちょっと聞きたいことがあってな」
　「聞きたいこと・・・ですか？」
　「はい。いきなりですけど、さっき風呂敷で持っていたのは何ですか？」
　直入に怜が言う。
　「あぁ、これの事ですか？」
　と、女の人は引き出しの中から風呂敷を取り出す。そして、風呂敷の中身を２人に見せる。
　「なっ・・・、これは・・・―――」
　２人の目の前には、何人もの人を死に追いやった闇夢玉があった。

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