携帯小説!(PC版)

隙間

[132]  ふく  2008-06-14投稿
距離を置いて歩いた
いつだってそうしてあなたとの距離を保った
それがいいと思った

あなたに優しくできないのはこれ以上愛したくなかったから
あなたに嘘をつき続けたのは本当の想いを悟られたくなかったから
あなたにあまり笑顔を見せなかったのは独りになる寂しさを知っていたから
あなたから目を反らしてしまうのは自分の傷を増やしたくなかったから

どうやっても報われないのなら
あなたが答えを返してくれないのならこれがいい

気付いた時にはもう遅くて
知った時にはあなたを愛していた

悲しくても泣かないと決めた
苦しくても平気な顔をしようと決めた
だからまた嘘をつく
本当の私なんて見せない

二人の間に流れる隙間風が冷たい
今あなたに近付けたら
あなたの手を取って冷めた手を暖める事ができたなら
そう思えば虚しさが募るけど
決めたから

いつかはあなたの後ろ姿をそっと見送れるように
歩く足を止めてあなたから離れられるように
苦しみを全て受け入れられるように
未練を断ち切れるように

いつかは
あなたの幸せを誰よりも願えるように

今の私はまだ弱いから
どうか後少しだけ
もう少しだけあなたの側を歩かせて

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