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もし君が運命の人なら--第10話--

[138]  こまち  2008-06-15投稿
その日の昼休み。



私はキーホルダーの首と胴体を糸で縫っていた。


教室では、いつも通り男子が遊んでいて、教壇に直子とゆかりがこっちを睨んでいた。



突然、私の頭に牛乳瓶の蓋が入った袋が当たった。



ルイ「痛っ………」


その瞬間


男子「ぷっ。キッッモ」


ナオコ「クスクス。痛っ………だって」

ユカリ「クスクス、分かっちゃうよぉー!!」

男子「マジ気持ち悪ー」







もう…いいんだ…。






私は誰にも心を開かないと決めた。





人を信じないと決めた。





直子たちだけでなく、クラスからもいじめを受けるようになった。






放課後の呼び出し。



目の前で破られる教科書。



ライターで焼けていく腕。



痛みに叫び、泣けば泣く程やつらは笑う。






傷だらけだったが、家族には言えない。



家族は私どころではない。





父の会社がとうとう倒産した。



借金を抱えてしまった父は、どこかへ逃げ出してしまったのだ。









もう涙も枯れ果て、ただ単調に動き続ける心臓を憎んだ。





もう……死んでしまおう。



何度もそう思った。



でも死ねなかった。



私は死ぬこともできない、弱い人間だったから…。

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