ELEMENTAL BLOOD (12)
村の入口、何気なく立っていたその看板に文字が書かれていた。
「アルカナ」
そう呟いたレーヴェは、その名前がこの村の名前なんだろう、と思った。
「あ〜徒歩はつらいわね〜」ハルは隣で歩くレーヴェに少し嫌みっぽく言った。
「そうですか?」
レーヴェはこの長い林道を汗もかかずに歩いていた。
ちなみにハルはクタクタだった。
「なんであんたは、そんなに、余裕、なの、よ」
まともな道ならばハルもこんなには疲れなかっただろう。しかし、今歩いているのは林道だ。無駄に足場や環境が悪い。
「男、だからじゃないですか?」
「う、そうだったわね。あんたその体と顔でも一様、男だったわね」
すごい嫌みだった。だが、性別の問題より種族の問題の方が正しかった。
「一様、ですか。結構ショックだなぁ」
「だって、レーヴェは顔も体も女の子みたいなんだし」
レーヴェの身長はハルと同じくらいかそれ以下だ。
「はぁ、僕ももっと男らしく生まれたかったですよ」
「残念だったわね。それより今晩の宿を探さないと」
「こっから近い村か都市はどこでしょうか」
喋っていたら林道の出口が見えてきた。
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