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ELEMENTAL BLOOD (13)

[403]  SKY  2008-06-18投稿

「出口だ〜」
レーヴェとハルは林道を抜け、街道を歩いた。今まで歩いてきた道が嘘のようなきれいな道になっていた。
「魔物と出くわさなくてよかったですね」
「出てきてもこの刀があれば楽勝よ」
レーヴェは魔物を見たことがないがサルナン人だと一対一で、アース人だと一対五くらいで勝てると聞いたことがあった。もちろん武芸者に限るが・・・。



街道を歩いている途中、見知らぬ生き物を操る少女を見つけた。紅い髪のどこか人をよせつけない雰囲気をもっていた。髪は短く、コートを羽織っている。
「その子、あなたのペット?」
ハルがいきなり紅い髪の少女に話しかけた。少女は最初、驚いた顔をしたがされはすぐもどった。
「いいえ、これは私の精霊」
精霊、それはアース人特有の代物である。サルナン人がアース人にてこずるとしたら、この精霊をつかう、精霊使いしかいない。サルナン人からはスピリットマイスターと呼ばれている。「あなた、精霊使いなんだ」「うん」
短い返答だった。
「この近くに村か都市はありませんか?」
レーヴェは紅い髪の少女に聞いた。
「あっち」
そう言って少女は指を指した。

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