携帯小説!(PC版)

○屋 ?

[632]  セイハク  2008-06-18投稿
なんか子供の頃の遠足を思い出した。
真司はあまりに思いがけない言葉の連発と自分の想像とのギャップが大きいので安心にも似た安堵感を抱いていた。

「それでは真司さん!確認してください」と次の瞬間目の前に三百万円と四十六万五千円が置かれた。
「あのー、大金持って行くの不安なんですが・」
「大丈夫です。まだ、銀行のATMなら自分の口座に入金できますよ」
「それから、今夜中に札幌発ってくださいね!出来れば列車がいいと思いますよ。何で行くかは自由ですが時間は厳守です。成功報酬は成功の暁に連絡します。早くしないと銀行間に合いませんよ」
用意されたものをバッグにいれた。が三百万円が全部は入らない、ヤムナク上着のポケットに入れ銀行に向かった。
真司は自分がこのまま逃走したら、あの東山可奈という女性はどうするんだろう!一体なんの仕事なんだろう?わずか30分余りで生まれて初めて大金を手にした真司は喜びと感激と不安が交差しているものの喜びだけが優位な位置を与えられていた。

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