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灰色が終わる時

[233]  2008-06-18投稿

死ぬことで生かされる自分と死ぬことで殺される人。
どちらを選択するか。

私は勇気もない人間です。何もない。ただ、私は生きることで自分を殺す。

ずっとそう思ってた。

けど、いつしか人のために生きて。
そのうち自分のために生きてることに…気付いた。




雲の切れ間から光がさして、眩しくて、カーテンなんて開けたくなくて。
窓越しの太陽なんて苦々しい。
それでも私の心の闇に分け入ってくるあなたは何なんですか。
ズンズンと土足で。
しかも薄ら笑っていますか。
何がおかしくて笑っていますか。
私は笑いたくなんかないんです。
それでも森に入ってくるなら、もう勝手にしてください。
私は知りませんから。

それが私のシロに対する第一印象でした。
私は世の中から嫌いな人を作りません。けれど好きな人も作らない。人にそんな魅力なんてもの感じない。
20歳の6月1日、果てしないところに迷い込んでいることに気付きはじめた。




京都。
「そうだ、京都にいこう。」なんて思わなかった。
「京都…」しいて言えば、そう思った。
次の瞬間にはもう人気のない三条あたりを車で走っていた。
京都にきたのは初めて。もっと明るい街だと思っていた。
なんとなく行くあてもないので、久しぶりに友人にあった。
中学、高校と六年つるんだ庄司。相変わらず小太りで彼氏なんていない。
庄司は「どうした?」とは一度もきかなかった。いや、私がきかせなかったのかもしれない。
突然の訪問者を3日ほど、泊めてくれた。その間、庄司は自分の学生且つバイト生活を崩さなかったし、私もそうだった。

帰り道。
2時間の運転中に何を思ったか覚えていない。
ただ何も覚えてない頭は灰色だった。






つづく

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