携帯小説!(PC版)

トップページ >> エッセイ >> 奇跡を信じますか?

奇跡を信じますか?

[412]  桃子  2008-06-18投稿
私は奇跡を信じる派の人間です。
これは 実話です。

何十年も前の事。
私は、函館の ある百貨店で アパレルの派遣店員をしていました。
当時の私は 色々な事情で 心身ともに疲れ、よく[ストレスによる△○]と、変わった病気にかかったり していました。

そんな時、友人から薦められたのが[田辺聖子]さんの本でした。(大阪出身の 有名な作家)
読み始めると、すぐに田辺ワールドの虜になっていました。
田辺さんの考え方に共感し、励まされ、救いを求めていたのかもしれませ。
その後、田辺さんの本は 生きる為の バイブルとなりました。

それから一年後の ある日。
私はいつものように 仕事をしていました。
自分の売り場を離れ レジに行った時でした。
背後から、
『すみません!○○のショップありますか?』
「はい ございます。」
そう言って振り向くと、小柄で上品な老婦人が 立っていらっしゃいました。
(えーうそっ!この人 田辺聖子さんじゃない?)

しかし 田辺さんが こんな田舎の百貨店を 歩いているとは思えません。

半信半疑で そのショップへ案内し、私は戻りました。
しかし どうしても気になります。

私は追いかけました。
「あのー!失礼ですけど、田辺聖子さんじゃないですか?」(当時、田辺さんは 先生と呼ばれるのが 苦手と知っていたので)
『はい そうですョ。』
「えー どうして!?」

聞けば、○○エクスプレスで、ご主人と札幌への旅の途中。
〈ちょっと時間があったので 一人でふらっと入ってみたの〉との事。

意外な場所で 有名人を見かける事は、ある事でしょう。
しかし、私にとって 田辺さんは、生きる為の先生です。
私は有頂天になり 何日も興奮が冷めませんでした。

いまだに、田辺さんを尊敬し 優しさの中にある 凛とした強さが大好きです。

あの日 田辺さんにお会いできた事は、奇跡だったと思っています。
少なくとも 私にとっては とても大きな奇跡だったのです。

感想

感想はありません。

「 桃子 」の携帯小説

エッセイの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス