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First love・・・

[143]  結城慶幸  2008-06-18投稿
 夏。・・・あつい。太陽のせいじゃないんだ。
先輩のせいなんだ・・・。
 地球中の水分奪って輝くのは、太陽じゃないんだ。先輩なんだ。
 グランド中の風を纏って走る姿は自由の象徴・・・
 目が合っただけで腰が砕けそうな衝撃からまだ2ヶ月。なんの進展も
ないけれど・・・。
 光あふれる昼とは裏腹に、暗く閑散とした道を駅に向かってるとき、薄暗いホームで電車を待ってるとき、電車に乗ってるとき、降りるとき、いつも思う。

 隣に先輩がいてくれたらいいのに・・・

 運命は残酷だ。

 眠りに就くとき、先輩を想って目を閉じる。

 明日はもっと、素直になれますように。先輩の役に立てますように。

 ずっと笑顔でいてくださいますように。
 自由でいてくださいますように・・・
 ケガが早く治りますように・・・
 ワガママなお願いを、神様はきっと、聞いてはくださらないだろう。・・・それでも少女は眠る。淡い朱の想いを抱き、愛される明日を・・・夢に見て・・・・・・。

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