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Tetra 十二

[333]  FANG  2008-06-19投稿
Tetra帰還まであと七日

使命
指名
死命
指命

白くて
大きくて
丸くて黒い目で
口が三日月みたいに笑顔で
人なのか
スノーマンみたいな
大きな 人……?

「君は指名か使命か。」
「僕は……し…め…い…を?選ぶ…?」
「うん。そう、君は指名か使命を選ばなければならない。」
「…………じゃあ…。」


「シ…メ…イ…。」

「アル!」
僕はご主人様の声を聞いて跳び起きた。
「おはよう!今日も留守番よろしくね♪」
時計を見ると朝の8時だった。
「行ってきま〜す!」
ご主人様はどこかに行ってしまった。多分友達とかの家だろう。

「夢……か……。」
変な夢だった。
今までに見た事ある夢とは違う、夢なのか現実なのか。
とりあえず体が暖かい。

「アルは〜ん!」
うっ………あの関西弁混じりの話し方は…。
窓を見ると灰色の猫が立っていた。
「ラキナ…なんか用事?」
彼はラキナ
関西等辺の猫で、昔は小坂府に住んでいたらしい。
情報屋で、金で情報を売るという汚い奴だ。
悪友…とでも言うのかな

「もちろんでさぁ!とっておきの情報を−−」
「いらない。」
ラキナの情報は二割が本当で八割が嘘。
こいつの口実で騙された猫も少なくはない。
「ちょっ…!ちょいと…!聞いてくれまへんか!」
「……もう…。」
手をパン!と鳴らす
「さっすがアルはん!わかってくれますわあ!」
正直帰ってほしいが、それはそれでラキナがいじけるので、とりあえず…は…ね。
「あの虐待のニュース、見なはりました?」
虐待という言葉にピンと来る。
「あぁ、一応は……。」
ラキナが手を擦る
「詳しい事…聞きます?」 聞きたい…!
でもどうせ…
「どうせ金を取る。と思ってまへんか?いやいや、これは虎爪町の猫達の問題!あくまでもコレは商売ではない!」
「ラキナ……。わかった。協力しよう。」
ラキナが立ち上がる
「じゃあ…行きましょうか !」
「リーダーの所?」
ラキナが首を横に振る
「いやぁ…?ウチの組ですわ…。」


マジすか!?



続く

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