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バスターズ!・第三十二話「手紙」

[515]  博上 文  2005-11-02投稿
よく見ると、学ラン以外にも母が「必要そうなもの」と言っていたのに、病人には不必要な物がバックには入っていた。
龍一がいつも着ている普段着、懐中電灯、手袋、帽子等・・・そして封筒が一つ入っていた。
封筒に少し震えた字で「龍一へ」と書いてある。震えてはいたが、それは間違いなく母の字だった。
(なんだ・・・?)
右手が折れて使えないので、封筒を開くのも一苦労だった。封筒を開くと、中には手紙と現金が入っていた。
(金?なんのために?)
手紙には封筒と同じ字でこう書かれていた。
『龍一へ・・・あなたが逃げるときのためにこの手紙をバックに入れます。』
(逃げる?なんのことだ・・・?)
龍一は続きを読んだ。
『警察は明日にでもあなたを逮捕しにくるでしょう。』
(なんだって!!?)
龍一は目を疑った。
『りゅう・・・無事でいて・・・あなたを信じています。母より。』
手紙はそこで終わっていた。
(わけがわかんねぇ・・・逃げる?なんで警察が俺をたい・・・・まさか!?)龍一の脳裏にある最悪な仮定がなりたった。
(警察は・・・俺がアキラを殺したと思ってんのか!?)
龍一はあまりの非現実さに泣きたくなった。しかしその最悪の仮定で考えると、母が『逃げろ』と言っているのも納得がいく。
(ちくしょう!なんで俺がアキラを殺さなきゃならねぇんだ!)
龍一は何度も左手で床を殴った。

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