Tetra 十三
僕はラキナについて行った
「虎爪町と咎忌町の境界線にある教会、知ってます?」
それは知っている
行った事があるし、よくエースと寄る。
「うん、知ってる。」
「じゃあ話は早いっすね…!」
ラキナの屋根跳び移りは変だ。 着地する前に体をくるんと回転させる。
「……クセ…なの…?」
ラキナが顔を赤らめる
「いやあ…、ウチの組のしきたりですねん。着地した家の屋根への礼儀ですわぁ…。」
変なの……。
「おっ、そろそろつきまっせ。」
教会が見えた
ボロボロな教会だ
「え〜っと、じゃあ入りますが…?」
「うん。いいよ。」
「羽魂組三番隊隊長地獄耳のラキナただいま戻りました故(ゆえ)!」
「どうぞ、お入りなすって。」 子分猫がドアを開けた
「入ります。」
僕は丁寧口調にした
「ラキナ、戻ったか。」
赤いマントを身に纏った、蒼い猫がいた。
蒼い猫なんて見た事ない。
「そちらは?」蒼猫は立ち上がる
僕は体を丸め、右手を腰にあて、左手を前に差し出し、がに股になった
「恐れいります、こちらはエターナルFryの組の者でアルと申し上げます、どうぞお控え下さい」
これは目上の猫に対する礼儀だ。
「いやいや、折角のお客様だ。そちらが先に控えなさい。」
僕は前足を置き、頭を下げた後、座った。
「アル…か…、私はデフォルト。」
デフォルトと握手をした
しかしここは本当に元々教会だったらしい。
椅子、教壇、十字架、全てが揃っていた。
ステンドガラスから照り付ける光が神々しい。
「本題に入ろう。」
デフォルトが教壇に座った。 デフォルトが未だに雄なのか雌なのかわからない。
「虐待……、一人の人間が犯した罪ですな。」
黒いフードをかぶった猫が話し出す。
「アルはん、エースはんは?」
ラキナが突然僕に話しかけた。
「い…いやあ?し…知らないけど?」
エースはマイペースなので、何時、何処で、何を、誰となど、全くわからない奴だ。
「ではその人間裁くにはどうする?」
デフォルトが手を上げた
「そうですね……猫又の怨みでいきましょうか?」 ラキナが驚く
「えぇ!?猫又の怨みですかぁ!?たかが人間一人に!?」
「たかが……ではない…当然のむくいだ。」
「虎爪町と咎忌町の境界線にある教会、知ってます?」
それは知っている
行った事があるし、よくエースと寄る。
「うん、知ってる。」
「じゃあ話は早いっすね…!」
ラキナの屋根跳び移りは変だ。 着地する前に体をくるんと回転させる。
「……クセ…なの…?」
ラキナが顔を赤らめる
「いやあ…、ウチの組のしきたりですねん。着地した家の屋根への礼儀ですわぁ…。」
変なの……。
「おっ、そろそろつきまっせ。」
教会が見えた
ボロボロな教会だ
「え〜っと、じゃあ入りますが…?」
「うん。いいよ。」
「羽魂組三番隊隊長地獄耳のラキナただいま戻りました故(ゆえ)!」
「どうぞ、お入りなすって。」 子分猫がドアを開けた
「入ります。」
僕は丁寧口調にした
「ラキナ、戻ったか。」
赤いマントを身に纏った、蒼い猫がいた。
蒼い猫なんて見た事ない。
「そちらは?」蒼猫は立ち上がる
僕は体を丸め、右手を腰にあて、左手を前に差し出し、がに股になった
「恐れいります、こちらはエターナルFryの組の者でアルと申し上げます、どうぞお控え下さい」
これは目上の猫に対する礼儀だ。
「いやいや、折角のお客様だ。そちらが先に控えなさい。」
僕は前足を置き、頭を下げた後、座った。
「アル…か…、私はデフォルト。」
デフォルトと握手をした
しかしここは本当に元々教会だったらしい。
椅子、教壇、十字架、全てが揃っていた。
ステンドガラスから照り付ける光が神々しい。
「本題に入ろう。」
デフォルトが教壇に座った。 デフォルトが未だに雄なのか雌なのかわからない。
「虐待……、一人の人間が犯した罪ですな。」
黒いフードをかぶった猫が話し出す。
「アルはん、エースはんは?」
ラキナが突然僕に話しかけた。
「い…いやあ?し…知らないけど?」
エースはマイペースなので、何時、何処で、何を、誰となど、全くわからない奴だ。
「ではその人間裁くにはどうする?」
デフォルトが手を上げた
「そうですね……猫又の怨みでいきましょうか?」 ラキナが驚く
「えぇ!?猫又の怨みですかぁ!?たかが人間一人に!?」
「たかが……ではない…当然のむくいだ。」
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