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もし君が運命の人なら--第13話--

[129]  こまち  2008-06-21投稿
男子「幸原ぁー!お前深津のこと好きなんだろー?」



大きな声で、ある男子が幸原君に言った。



アキヨシ「え!?」



幸原君はこっちを見た。



私は、すかさず視線を逸らし、恐怖に怯えた。



きっと、彼も最初から私をイジメるつもりで近付いてきたのかもしれない…。


私との変な噂が流れて、絶対に嫌に決まってる…。



私…また…虐められるんだ…




その日の放課後
定刻通りに教室を出る
いつもより速いペースで





タイミングが悪いことに
目の前には幸原 暁義。



私は走った。
幸原君がこっちを振り返えらない内に、追い抜いてこう…。



アキヨシ「待って!!」



呼ばれたのは分かったけど、私は走り続けた。



アキヨシ「深津!!」
ぐいっ―――……!!



ルイ「…な……んですか…?」
震える手。
もう泣きそうなくらい辛い。



幸原君は、微笑むと
アキヨシ「一緒に帰ろう」って
言ってきた。



その時一瞬、安心した。

でも、もしかしたら帰り道やられるかもしれない…。


ルイ「えっと……」
アキヨシ「嫌だ?」


断ってもやられるだけだ。
ここでは人が多すぎて、他の人も一緒に私をやるかもしれない…。


私は張り裂けそうな喉から小さく「うん」と言った。



続く

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