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僕は君の未来を永遠(トワ)に。<38>

[364]  麻呂  2008-06-21投稿
* * * * * *

翌日――



仕事を終えたら、彼女と食事に行く約束をしていた僕は、



彼女から連絡が入るまでの少しの時間を適当に過ごしていた。



待ち合わせ場所は札幌駅だから、



駅直結のショッピングモール“JRタワー”内で時間を潰す事が出来た。



この“JRタワー”の最上階、38階には、札幌の夜景を見渡す事が出来る展望室があり、カップルのデートスポットとしてオススメの場所である。



勿論、僕はまだ一度も此処で夜景を見たコトはない。





ブー‥ブー‥ブー‥‥‥‥‥。



マナーモードにしていた携帯が、ジーンズのポケットの中で鳴った。





彼女からだ――





《お待たせ♪北口から出てくれるかな。ダークレッドのVitzだよ。》





* * * * * *



『ごめんね。待たせちゃって。』



助手席に乗り込む僕に、彼女はそう言って微笑んだ。



『別に、そんなに待っていないよ。

ショッピングモールを見て回ってたし。』



『ホント?!よかった。』



今日の彼女は昨日と髪型が違っていた。


サイドの髪をトップまで持って来て、後ろでクルッと丸めている。



『今日は髪型、何時もと違うね。』



思わず自然な流れで口走ってしまった。


『え?!これ?!こんなの一分で出来ちゃうよ。ただ、後ろで束ねて丸めただけだよ。』



一瞬、キョトンとしたカオをした彼女。


『えっ?!そうなの?!ごめん。僕、何か変なコト言っちゃったね。

あまり女の子の髪型とか、気にしたコトなかったから。』



これは紛れもない事実だ。



『何言ってんのよ!!今までに付き合った彼女‥いたでしょ?!』



彼女にそう言われて、僕は一瞬黙ってしまった――

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