俺たちの?
キーンコーン…
終業のチャイムがなった。
俺は急いで教室を飛び出した。
今逃げ出さないとまたロクデモナイ事に巻き込まれるのは目に見えていた。
しかし遅かった。アイツは教室から飛び出した俺の背中に、
「おぅ!待ってたぜぇ」
なんて、ご機嫌な悪魔の声を浴びせてきた。
…終わった。俺は諦めの意味も込めて、
「なんか用か?」と聞き返す。
あまり効果は期待できないが、ジロリと睨もきかせてみた。
案の定、アイツは俺のそんな睨をサラッと受け流した。
「ちょっと手伝ってくれよ」
「何を?」
「サークルの勧誘」
「何のサークルだよ?」そこまで聞くと、アイツは今まで持っていた看板をバンッと俺に見せつけた。
「恋愛…サークル?」
はっきり言って意味不明だ。
「やっぱ真実の愛を探すにはちゃんとしたサークル活動しなきゃな!」
まったく意味不明だが、「真実の愛」の件ならわかる。
コイツはこの大学に真実の愛を探しに来たらしい。平たく言えば彼女(コイツは伴侶と言っているが)を探していると言う事だ。
そんなことを入学式の帰りに延々と話して来た。
しかしコイツ曰く、相手は誰でもいいというわけではないらしい。
それに関していえば、俺も激しく同意するが、相手への条件がかなり抽象的だった。
条件:真実の愛を育める人
終業のチャイムがなった。
俺は急いで教室を飛び出した。
今逃げ出さないとまたロクデモナイ事に巻き込まれるのは目に見えていた。
しかし遅かった。アイツは教室から飛び出した俺の背中に、
「おぅ!待ってたぜぇ」
なんて、ご機嫌な悪魔の声を浴びせてきた。
…終わった。俺は諦めの意味も込めて、
「なんか用か?」と聞き返す。
あまり効果は期待できないが、ジロリと睨もきかせてみた。
案の定、アイツは俺のそんな睨をサラッと受け流した。
「ちょっと手伝ってくれよ」
「何を?」
「サークルの勧誘」
「何のサークルだよ?」そこまで聞くと、アイツは今まで持っていた看板をバンッと俺に見せつけた。
「恋愛…サークル?」
はっきり言って意味不明だ。
「やっぱ真実の愛を探すにはちゃんとしたサークル活動しなきゃな!」
まったく意味不明だが、「真実の愛」の件ならわかる。
コイツはこの大学に真実の愛を探しに来たらしい。平たく言えば彼女(コイツは伴侶と言っているが)を探していると言う事だ。
そんなことを入学式の帰りに延々と話して来た。
しかしコイツ曰く、相手は誰でもいいというわけではないらしい。
それに関していえば、俺も激しく同意するが、相手への条件がかなり抽象的だった。
条件:真実の愛を育める人
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