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ワーキング・プアからの脱出 27

[450]  楽園 海風  2008-06-22投稿
また、夜はこれも無料のナイトツアーに参加して、天文台で天体望遠鏡による土星の観察を体験できました。大気の揺らめきで、ゆらゆら揺れていましたが土星の環をはっきり見る事ができました。
カラカウア大通りでフリーペーパーのツアーガイドを集めて、できるだけ安いツアーを探して、自分で電話して申し込みました。こうすると、パックツアーのオプショナルツアーと同じ内容で、10ドルは安くツアーを楽しめます。
私達が選んだのは、ハナウマベイでのシュノーケリングとノースシュアへの半日観光でした。
ハナウマベイは思った程、魚が多くなく、海の透明度も良くありませんでした。
ノースシュアへの観光は、途中にパールハーバーのアリゾナ記念館やドールパイナップル農場に立ち寄る等、楽しいものになりました。ノースシュアは思っていた通りの、のんびりした田舎町で、ワイキキ周辺の煌びやかな喧騒から離れて、ほっとする時間を楽しめました。
何故、アルバイトで、年収が僅か147万5千円しか無いのに、海外旅行に行けるのかと、不思議に思われている事と思います。簡単な事です。日常の生活は極端に切り詰めても、海外に行きたい、ハワイに行きたいと強く願っていたから実現したのです。それは、1年間頑張ってくれた家族と、自分に対するご褒美でした。
会社の倒産と自己破産などによって、萎縮していまっていた家族、特に娘と息子に楽しみを与えると同時に、まだまだ父親には戦える力がある事を見せたかったから、ハワイに行き、楽園を満喫しました。
どうか、私と同じ境遇でワーキング・プアに苦しんでいる同志諸君、今の境遇に萎縮しないで下さい。食べて行く事も大切ですが、年に1度位は、思いっきり楽しみましょう。海外旅行でなくても良いのです。自分自身が仕事に追われてできない事を、1年に1度位は思いっきりやってみましょう。そうする事で、生活に緩急の変化ができ、仕事にも張り合いが生まれるものです。
そんな無駄遣いをするよりは、将来のために貯金すべきだと、お叱りを受けそうですが、それは個人個人の価値観の違いです。
貯金をするために仕事をする人がいますが、貯金残高を余裕と勘違いしているのだと思います。余裕とは、心のゆとりの事で、多額の貯金残高が有っても、常に不安にかられ、全く心にも、生活にも余裕が無く、1年中働いている事が幸せと言えるのでしょうか?
つづく

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