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スタアの恋 TRINITY〜ARATA〜 8話No.1

[499]  MIZUKI@VENUS.T  2008-06-22投稿
8話『不幸は…。』


アラタと私は自宅へ戻った…。


そして私を優しく抱きしめた。


アラタ『ごめんな。側にいれないからこんな事になって。
俺のせいで後に残る怪我までさせて、いずみにお詫びのしようがないよ。
俺は嘘をついた。守るって約束したのに……。』


いずみ『アラタ、自分を責めないで。
私も用心するべきだったから。私なら大丈夫だよ。』


私もアラタを強く抱きしめた。


アラタ『いずみ、ご両親にきちんと話さないと…。』


いずみ『お父様には言わない方がいいかも。
仕事で忙しいから心配かけたくないの。お母様はとっくに他界してるから。
でもアラタの気持ち嬉しいよ。』


アラタ『いずみ………早めに婚約したい。側にいて欲しい。』

アラタ………。



いずみ『来月、旦那が日本に一時帰国するから、その時にきちんと話すから。』


やっとアラタの表情が少し明るくなった。


私たちはリビングで過ごした。


いずみ『コーヒーでも入れてくるね。』


離婚………。本当にそれでいいのだろうか?旦那を傷付けてまで幸せになれるのだろうか。


そう考えても、もう気持ちのブレーキはきかない。


私とアラタの想いは鎖で繋がっているかのようだった。


アラタは、初めて会った時より、顔つきが大人っぽくなった気がした。



アラタ『今日、俺が帰るまでここにいてくれないか?
まだ話したいし。』


いずみ『話したいだけ?』


意地悪な返答。


アラタ『いずみは意地悪だな!
もうここにずっといなよ………と言いたいとこだけど、まだ無理だよな。』


いずみ『アラタも意地悪。…でも今日はここで待ってる。』



ホントは今日はこのまま一緒にいて欲しかった。

続く…。 8話No.1

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