僕は君の未来を永遠(トワ)に。<41>
『あたしと未來ってペースが似てるのかな?!』
ワイングラスを片手に彼女が言った。
『エリカちゃんと僕って性格的には正反対な感じがするけど、こういう時の間が似ているのかもね。』
『未來とあたしって、十七年ぶりに再会したと言うのに、何か全然そんな気がしないの。
この十七年の間、ず〜っと一緒だった様な‥‥‥。
何か‥不思議。』
彼女のその言葉が、僕は正直嬉しかった。
僕だけじゃなかった――
君は、僕がこの十七年間押し殺して来た君への想いを、
勿論知る筈もなく――
僕自身―\r
僕の心の奥深い所に封印してしまおうとさえしていたのに――
そんな僕の独り善がりの自己満足でよかった筈の十七年前の君との思い出。
そんな感傷に浸ってられる程、暇ではなくなったここ最近の僕の日常生活に、
君との思い出は、段々色褪せていったけれど――
偶然にも又、君とこうして再会出来た事によって、
僕の中の君への想いが復活してしまった――
君にはパートナーがいるって事を、一昨日知らされたとしても尚、
“僕の入り込む隙はないのか―”
そんなコトを考えている自分が、
そんな自分が凄く“イヤラシイヤツ”に思えてきて――
今日、こうして君に言われるがままに“お願い”をされる為に、
君に会っている僕には結局、“下心”がある訳で――
だって―\r
僕はそんなに“イイヒト”なんかじゃない――
“イイヒト”の振りして君の心に入り込む隙を見つけようとしているただの“偽善者”だ。
僕ってナンテヤツ――
僕ってナンテヤツ――
『――らいっ!!みぃらぁ〜〜いっってば!!』
彼女に呼ばれてハッとした。
『ご、ごめん!!ボーっとして。』
『未來、疲れてるんだよ。大丈夫?!
所で“本題”に入っていいかな?!』
彼女はようやく、その本題を切り出そうとしていた。
ワイングラスを片手に彼女が言った。
『エリカちゃんと僕って性格的には正反対な感じがするけど、こういう時の間が似ているのかもね。』
『未來とあたしって、十七年ぶりに再会したと言うのに、何か全然そんな気がしないの。
この十七年の間、ず〜っと一緒だった様な‥‥‥。
何か‥不思議。』
彼女のその言葉が、僕は正直嬉しかった。
僕だけじゃなかった――
君は、僕がこの十七年間押し殺して来た君への想いを、
勿論知る筈もなく――
僕自身―\r
僕の心の奥深い所に封印してしまおうとさえしていたのに――
そんな僕の独り善がりの自己満足でよかった筈の十七年前の君との思い出。
そんな感傷に浸ってられる程、暇ではなくなったここ最近の僕の日常生活に、
君との思い出は、段々色褪せていったけれど――
偶然にも又、君とこうして再会出来た事によって、
僕の中の君への想いが復活してしまった――
君にはパートナーがいるって事を、一昨日知らされたとしても尚、
“僕の入り込む隙はないのか―”
そんなコトを考えている自分が、
そんな自分が凄く“イヤラシイヤツ”に思えてきて――
今日、こうして君に言われるがままに“お願い”をされる為に、
君に会っている僕には結局、“下心”がある訳で――
だって―\r
僕はそんなに“イイヒト”なんかじゃない――
“イイヒト”の振りして君の心に入り込む隙を見つけようとしているただの“偽善者”だ。
僕ってナンテヤツ――
僕ってナンテヤツ――
『――らいっ!!みぃらぁ〜〜いっってば!!』
彼女に呼ばれてハッとした。
『ご、ごめん!!ボーっとして。』
『未來、疲れてるんだよ。大丈夫?!
所で“本題”に入っていいかな?!』
彼女はようやく、その本題を切り出そうとしていた。
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