携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<170>

奈央と出会えたから。<170>

[589]  麻呂  2008-06-24投稿
『あ‥‥わりぃ‥コレ、食べちゃダメだった?!』


聖人がバツ悪そうに言った。



『ポッキー口にくわえながら言うなっっ!!』


怒っているミズホさんと――



『ぶっはっはっはっは!!』


受けているサトル君。


そして――



『ミズホさん!!後で買い出し行く時、“つぶつぶいちごポッキー”いっぱい買いましょうよ!!』

何とかなだめようと必死なあたし。



とにかく、何時もこんな調子だったあたし達4人。


聖人と知り合えたからこそ、仲間にしてもらえたあたしだけど、


放課後の3-5でのおしゃべりは、


本当に本当に楽しかったな。



サトル君とミズホさんは、三年生だから、これから受験勉強で忙しくなると思うから、


今日のクリスマスパーティーは、サトル君とミズホさんにとって、


中学校生活最後のステキな思い出になれたらいいなって、


あたしは心の中で、そう願っていた。





“つぶつぶいちごポッキー”を聖人に食べられたミズホさんは、少し機嫌が直りかけたと思いきや、


『そうだ!!あたし達、色々買い出ししたり、準備があるから、サトルと聖人にケーキとチキンを取りに行ってもらおっか奈央ちゃん!!』


なんて――



そう提案したんだけど、



サトル君と聖人は意外にも、それをあっさりと引き受けてくれたんだ。



『オッケ!!』



―とサトル君。



『はいはい。“つぶつぶいちごポッキー”を食っちまったからイヤとは言えねぇし。』


ぽつりとそう言った聖人が、何だか可愛く見えた。





『ラッキー♪後でみんなで奈央ちゃん家に集合〜〜〜♪』



ミズホさんの今の一声で、機嫌が完全に直ったと分かったあたしは、何だか少しだけホッとした。

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス